「川島昌平って」決戦は日曜日 タカシさんの映画レビュー(感想・評価)
川島昌平って
映画ネタですかね。政治コメディということで、絶対観たいと思いかなり興奮して劇場へ行ったけれど、2週目でもかなり上映回数が減ってしまった。
ストレートに告発するというより、絶対的に勝つ環境になっていることをブラックコメディで表現するのは珍しい。恐らく、監督としては自民党支持者に拒否反応を持たれてしまうような作品にしたくないと思ったらしく、個人攻撃は避けて、当事者含めて、この環境自体に疑問を投げ掛ける。愚民としての国民や絶対的な悪としての政治従事者を描かないのは、かなり大人で好感を持った。ただ、その誠実さ故に左翼を気持ちよくさせるようなカタルシスがなく、興行的に厳しいのかもしれない。負けたくても、環境が絶対的で負けられない候補者はリアルだ。候補者は流石に誠意を試されそうだけれどそこが緩くてこんな人がきてしまうというのは女性だからこそ、という理解で良いだろうか。事務所の内田慈さんがしっかりした雰囲気と大人な態度が絶妙で男社会でも上手くこなしていきそうな態度を表現していて素晴らしい。政治ネタを扱っても商業映画が成立できるように興行的にも成功してほしい。
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