「独自の雰囲気をしっかりと持った映画」リトル・シングス A Lonely DINOSAURさんの映画レビュー(感想・評価)
独自の雰囲気をしっかりと持った映画
アカデミー賞俳優で固めてるにも関わらず日本では劇場未公開と聞いていたので、よくある「出演者は豪華だけど内容は・・・」的な映画なのかなと鑑賞前はそう捉えてました。そういった事前の期待値の低さもあって、実際鑑賞してみると全然悪くない作品だと思います。
お話自体に斬新さは無いものの、タイトな演出とそれを邪魔せずに寄り添う音楽、そして何より出演者のハイレベルな演技が作品をしっかりと支えている印象でした。
不気味なジャレッド・レトもいいですが、やはりデンゼル・ワシントン。この人の細かい所作みたいなところが個人的にツボで、リップを塗ったり、カチカチとボールペンを操作したり、わずかに目や唇を震わせたりと行き届いた演技がプロフェッショナルだなぁといつも思います。イコライザーも派手なアクションよりも主人公の日常シーンが印象に残っていて、彼の緻密で違和感の無い演技には心奪われます。
後世にいつまでも残る名作とは言いませんが、観て損は無かった、そんな作品でした。
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