靴ひものロンドのレビュー・感想・評価
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これで家族の木綱がとけて 第2ラウンド
これで家族のキズナがとけて、自由に恋愛が出来る。つまり、第2ラウンドさ。しかし、後は等しく天に召されるのみ。
ヨハン・セバスチャン・バッハの作品988が天国へいざなってくれる。グレン・グールドの演奏のようだが、あの唸りは消されていた。
DNAを受け継いだはずの息子は、ヒゲを剃っていた。一方、逆ギレするバカ親父は最後まで髭面のまま、空気が読めていない。声だけの商売だからね。自分の醜さが分かっていない。空気が読めていないってことさ。
傑作だ。
追記 『ジェンカ』だったと記憶する。坂本九さんの歌で、その前に確か別の人が『レッツキス』って歌っていた。
共犯者たちに軽く乾杯
ダニエレ・ルケッティ監督作品。前作、ワン・モア・ライフを見損ねてるワタクシです。
これは面白かったです。と言うか、好き。
シニカルです。苦いです。甘っちょろくない。夫婦のどちらにも肩入れ出来ません。で、その全てが伏線だと言う、手の込んだ、意地悪な建付けもさることながら。30€をだまし取る信用ならん女と言うフェイクをかましといての回収劇。
ほのぼの家族愛、なーんてからは程遠い、両親への復讐で幕を閉じる家族の物語りなんて、今まで記憶にない。ホラーの類にはありますけどね。
淡々と、畳みかける様な最後のネタバレパートが面白かった。
良かった。
かなり。
まわるまわる輪舞曲🎵
80年代のイタリアのお洒落家族の小洒落た物語だと勝手に予想しておりました…
が、夫が浮気をし、妻は全力で夫をつなぎ留めようとするが挙げ句の果てに自殺未遂まで…
2人の子を持つ夫婦のまぁ、ありがちなストーリー
その後、いきなり場面が変わり歳を重ねた夫婦が自宅ですったもんだした後、バカンスに向かうが…
その留守中に夫婦の自宅は泥棒に荒らされ
飼い猫までいなくなる始末に
夫が過去の隠し物の為に必死になる姿が滑稽で
意地悪な傍観者になってしまいました😁
実際3部に分けて物語が繋がれ観ているうちにこの家族への没入感が増してきた
「そう来たか!?」
両親への思いや視点を子供達を軸としてすすむ3幕目
普通の家族の絡まり…歪み
靴ひもの結び方次第で歩き方や歩き心地が違ってくる様に
この家族が人生の紐結びを今更ながらも
しっかり結び直して行ければ良いのだが…
ダニエーレ・ルケッティ監督ならではの人生語りの奥行きさを感じさせられた
大人の事情は子供に関係ない
しかし、確実に影響を与えている。
ラスト、大人になった子供たちの報復というか、反撃というか、鬱憤大炸裂。
すごく良かった。
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