「一人の青年としてのジェジュン」ジェジュン オン・ザ・ロード greencat89さんの映画レビュー(感想・評価)
一人の青年としてのジェジュン
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美しい映像と音楽の中で、ジェジュンが淡々とこれまでの人生、心の内を語る。
彼にここまで内面の澱みたいな物を引き出させるイ・ジェハン監督、ただの無邪気な少年時代を蘇らせる先生、ごく普通の30代の男子に戻ることが出来る友人、新しい感性を引き出して浄化してくれる陶芸や盆栽や生花の世界とその先生達。
そして、淡々と微笑を浮かべながら話す内容は想像以上に深くて苦しい、平凡ではない人生の軌跡。
普通なら歪んでしまっても人や境遇を恨めしく思ってもおかしくない人生だけど、どこまでも懐が深く、許しや希望や全てを丸ごと受け止めようとするジェジュンが、それ故に多くの人を惹き付ける理由となっているのかもしれないと思った。
まだ人生半ばでこの映像を出すのは勇気のいる事だったろうけど、今だからこそ、いいタイミングで映画として見られたのは良かったと思う。
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