「詐欺まがいの邦題」スパイ・ハンター odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
詐欺まがいの邦題
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スパイハンターと言うから暗躍するスパイ同士のバトルアクションかと想像したが全く別物。
本人がMI6と言っているだけでやってることは普通の刑事とさして変わらない。敵は最強の殺し屋というが似たような禿頭の中年親父、予算が無いからか舞台はメキシコの山の中、実にショボイ。
プロットは逮捕した戦争犯罪人の裁判証人保護プログラム、ターゲットは犯罪者の実の息子、あまり語られないがサラエボの紛争中に拉致して犯した村娘が生んだ子らしい、実父からは命を狙われ養父には溺愛される運命の皮肉、ああ無情とでも言いたいのでしょうか・・。
脚本のロバート・オーは実際にユーゴスラビア内戦中にボスニアとクロアチアに行き取材や再建支援に働いていたそうなのでプロットにも影がさしているようです。
おそらく製作段階でテーマが重すぎと横やりが入りアクション映画風に寄せたのでしょう、結局中途半端な意味不明の作品になってしまった気がします、残念。
アクションものと期待したせいか、無駄話ばかりでテンポも悪くまたしても配給会社の宣伝文句に一杯食わされた感が拭えません。
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