「誰に見て欲しかった映画なのか…」MANKAI MOVIE「A3!」 SPRING & SUMMER そらさんの映画レビュー(感想・評価)
誰に見て欲しかった映画なのか…
役者育成ゲームA3!の舞台の映画!
私は、A3!の舞台(エーステ)でA3!に出会い、ゲームをプレイし、アニメを見ています。
エーステが映画化?A3!の実写映画化ではなくて?とちょっと不思議に思いつつ、鑑賞しました。
ところで、コレ、誰向けなんでしょうか…?
A3!をプレイしていてエーステを知らない人?
A3!をプレイしていないけどエーステを知ってる人?
A3!もエーステも知ってる人?
A3!もエーステも知らない人?
帯に短し襷に長しというかんじで、A3を知ってる人に向けてなら、冗長すぎるところがあるし、A3を知らない人に向けてなら、説明不足。
脚本の原作ストーリーの要約が下手だなぁと言う印象でした。
『アニメや舞台と同じ切り取り方じゃダメだ』と言う意識が強すぎて、本来説明すべきシーンがない、と言う状態で、原作ゲームをプレイしてない人にはなんのこっちゃ?だったのでは…と思っています。
エーステも、原作ゲームのシナリオをだいぶ切り取っていましたが、説明すべきところはちゃんと入れていたと思います。(エーステを見た時は、A3のことは何も知らず、『なんか役者を育成するらしい』程度のミリしら状態で見に行ったので)
監督ちゃん視点での撮影というのは新しいと思いましたが、監督ちゃん視点・それ以外 が、いつ切り替わっているのかがわかりづらく、いちいち今は監督ちゃん視点か…今はそうじゃないな…と考えてしまい気が散りました。
いっそ、完全に監督ちゃん視点とかでやればよかったのに、中途半端なんですよね。
さっきのストーリーもですが、あれもしたい!これもしたい!がいっぱいありすぎて、映画の尺に収まっていない気がします。
何かをしたいなら、何かを諦めるべきなんじゃないかな、と思いました。
また、舞台とは違ってカメラが役者に寄るので、カラコンを入れた瞳や、普通ありえない髪の毛の色が違和感でしかなかったです。
舞台だと、想像力も働かせたりするので気にならないんですけど。
その中でも目を引いたのは、皆木綴くんでした。
単純に『現実世界に存在しそうな見た目』だからというのもあると思いますが、演技がすごく自然で画面の中に溶け込んでいました。
他の人は、お芝居が舞台っぽくてなんとなく大袈裟だったり、自然じゃないな…と思うことが多かったです。
春には秋組冬組の映画の公開が控えていますが、もう少しマシになっているといいなと思っています。
まぁ、もう撮影は終わってしまっているので、どうしようもないと思いますが…