劇場公開日 2021年6月11日

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「安楽死と家族と」ブラックバード 家族が家族であるうちに ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5安楽死と家族と

2021年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ALSが徐々に進行している母の安楽死を見届けるために、長女は夫と一人息子と、次女は恋人と、海辺にある実家に集まる。家族水入らずかと思いきや、実家には母の学生時代からの親友もいた。いつものように明るくおおらかにふるまう母に、安楽死を望む気持ちを理解してはいても落ち着かない長女と、まだ受け入れられない次女。正反対の性格の二人は、お互いに対しても理解ができないでいた。
正義を振りかざす長女、繊細で不安定な次女、その家族とパートナー、そして何故かここにいる親友、それらが母の最期にぶつかり合う。それでもやはり、お互いを受け止め、認め合う。
片腕が不自由になってはいたが、まだまだ生きることができそうなのに選択した安楽死。母の尊厳のためとは言え、なかなか受け入れがたいと思う。親友リズのロックTシャツがカッコいい。

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ミーノ