「最後の朝焼けに」ブラックバード 家族が家族であるうちに MARさんの映画レビュー(感想・評価)
最後の朝焼けに
病気の為安楽死することを決意したリリーと、その家族がそれぞれの想いを胸に最後の週末を過ごすが・・・といった物語。
かなりクセありの2人の娘、ジェニファーとアンナは、母の決断に対し意見が真っ向対立。最後の時を楽しみたい母の前でも取り繕うことは難しく・・・。
更にこの家族にはある秘密が・・・!?
家族の在り方と安楽死について考えさせられるドラマ。
意見は180度逆でも、根底の気持ちは不思議と同じ方向。気難しい2人だけど、それも母を想うからこそなんですよね。
楽しく穏やかに過ごしたいリリーにとっては思いがけない展開だけど、寧ろこれでスッキリできたのかな。
ちょっとダメだけど、気の優しいマイケルや、悲しくも優しい笑みで頷くジョナサン等々、脇を固めるキャラにもグッとこさせられたし、大切な人を想う気持ちの暖かさ、難しさを考えさせられる作品だった。
因みに、タイトルのブラックバードって何を意味していたんでしょう?(確かに飛んではいましたが)
そして、この作品を語る上で外せないのが、安楽死について。
語弊のある言い方かもしれませんが、これが心の拠り所となって、穏やかに過ごせたり、寧ろ頑張ろうと立ち上がれるってこともあるんじゃないかなぁと思うんですよね。
勿論誰にでも簡単に適応、と言うわけにはいかんと思いますが。
望まない延命の技術開発に躍起になるよりは、命に直接関わらずとも辛い病気の治療方だったり、こういった話の方面を整備したり・・・ってことが大事なんじゃないかな、なんて思ってしまうのです。
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