「自分の人生の決断、関わる家族や友人の決断」ブラックバード 家族が家族であるうちに yukarinさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の人生の決断、関わる家族や友人の決断
その決断の過程ではなく、決断したことを実行する前の週末の話
だから、本人や家族や友人がその決意をどのように考え、どのように決断したのかはわからない
ただ、観ているこちら側には、ある程度、みながその決断を支える決意をしたことがわかる
それほどに穏やかで優しい、でもどこかに緊張と不安が潜んだ時間が流れる
自分の人生という視点からの、妻、母、祖母、義母、友人であるリリー
そうではなく、リリーというひとりの人という視点
視点の違いで、この決断への感情は揺れ動く
目の前で笑って、自分と話しているこの人が、明日の夜には確実にいなくて、もう話をすることはないと言う事実
その事実に向かっていく時間
登場人物たちのその感情の波が、静かに心に響く作品だった
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