「二十億年後から届くレクイエム」最後にして最初の人類 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
二十億年後から届くレクイエム
深淵から湧き上がってくるようなヨハン・ヨハンソンの音楽と魂に響いてくるティルダ・スウィントンのナレーション。開始5分もしないうちにα波が出始め、気がつくとθ波が出ていたようで意識は20億年後のモニュメントを彷徨っていた。
20億年後という途方もない未来まで、人類が生き延びているならば、戦争という厄災は克服したのであろう。最後の人類からのメッセージにもかかわらず、究極に意識が弛緩してしまう心地よさ。
ほめてるんですよ。こんなに心が澄み切ったのはいつ以来だろう。
コメントする