ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイのレビュー・感想・評価
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「ダメ男」「麻薬」人生で身を滅ぼしてしまった悲しき歌姫
とても楽しみにしていた映画です。ビリー・ホリデイという不世出のジャズシンガーの物語です。予告等から「人種差別」反対に尽力したというイメージが伝わってきました。彼女の「奇妙な果実」がアメリカ国民に与える影響がどれだけ大きいのかを知りたかったです。しかしながら、物語は「ダメ男」と「麻薬」に翻弄された人生を中心に描かれていました。わたしたち日本ではあまり麻薬は身近ではありません。ですから、それの深刻さがあまり伝わってきませんでした。でも、実際のアメリカ社会って麻薬で身を滅ぼす人が未だ多いという現実を目の当たりにしました。わたしとしてはもう少し「人種差別」反対への機運を高めた功績を知りたかったです。そう考えるとアレサ・フランクリンは偉大だったと再認識しました。アンドラ・デイとトレバンテ・ローズの演技は絶品だと思います。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
題材の割にささくれが多くて入ってこず、濡れ場の多さも気になる
何だろう…知らない人だからか、どこにピントを合わせて観ればいいか分からず…。複雑な生い立ちで麻薬をする彼女と付きまとったアメリカ政府。角度が悪くてどれも気持ちを取りにくかった。
『禁断の果実』で黒人差別を訴えたビリー・ホリデイ。私は正直、存じ上げなかった。その点をご了承の上、レビューを進める。そして、彼女を取り締まるFBIの攻防を描いた本作。確かに彼女は才能があって、メッセージを乗せて発信する姿はカッコいい。だが、追われる彼女には薬という後ろめたい部分があり、その堕落をつらつらと描いている。よって、今どのような展開がなのか取りにくい。史実らしい固さを模写したような感じがする。そもそも原作は、『麻薬と人間』というタイトルで、黒人差別と陰謀をくっつけた感じは否めない。
また、濡れ場の数も引っかかる。ビリー・ホリデイの生い立ちから考える余地はあるものの、無駄に多かった気がする。予告で流れる、刑務所での水責めなどは意外とサラッとしているし、全体的に何処を押したかったのか分からなかった。私には、二兎追う者は一兎も得ずに写った。
主演はアンドラ・デイさん。キリッとした強さと横暴で爛漫な態度だが、着飾れば美しい歌声で魅了する。彼女に同情もしにくいのは仕方ないとしても、彼女の周りの関係に濃淡が無かったのが残念。どうして?となる部分も多く、予告ほど綺麗に展開されているとは言い難かった。
ジャズって特有のリズムの余白があって、こうして聴くとカッコいい。もっとこう、ドラマや音楽を混ぜながら展開して欲しかったところ。思っていたモノとは離れたのが大きかったかな…と思った。
タイトルなし
1959年44歳の若さで亡くなった
アメリカジャズ界の伝説的歌手
ビリー・ホリデイ
彼女が歌う「奇妙な果実 (Strange Fruit)」は
アメリカ政府から危惧され
FBIのターゲットとなる
人種差別撤廃を求める声が高まる
1940年代のアメリカで
大ヒットとなった曲の背景
成功の陰に男や麻薬
ビリー・ホリデイの半生が描かれています
ビリー・ホリデイを演じ歌声を披露しているのは
グラミー賞にノミネート歴のある
R&Bシンガーのアンドラ・デイ
奇妙な果実の歌詞(和訳)から浮かぶ情景
この歌に込められた思いに
言葉を失いました
マグノリアの香りが漂ってきた気が…
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