「英語分かんないのが「奇妙な過失」演歌みたい」ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ チネチッタさんの映画レビュー(感想・評価)
英語分かんないのが「奇妙な過失」演歌みたい
私の全て(all of me)は奇妙な果実(Strange fruits)じゃない!!って叫んでいる。
素晴らしいエンドロールだった。
公民権運動の先駆者なのだから、偉人だと思う。しかし、彼女は薬物の関係でタブー視されている。また、白人の興行に積極的に応じていたので、一部の黒人からも疎まれていたと思われる(彼女だけでなく、薬物使用の理由でチャーリパーカーなとも)。
この映画は伝記映画と言うよりも、アメリカの暗部をえぐった映画だと思う。そして、問題は今でも続いていると、締めくくった事に最大の賛辞をあげたい。
気になる場面があったので、それは、黒人どおしで、侮蔑の言葉を使っているか?と言う事が気になった。もし、使っていれば、意味があるし、あの綺麗なエンドロールにどんな影響を与えるか?が気になった。しかし、良かった。ちゃんと、ニグロと言っていた。
ヒヤリングも駄目だ僕は。
いやいや、やっばり、差別用語は使っている。
困惑
解決
最後の最後に時間が飛ぶ。アンドラ・デイに回帰する。言葉の使われ方がそれで、納得出来る。
だから、
2月22日もう一度見た。やっばり、素晴らしいエンドロールだ。
エンターテインメントとしても、最高だし、我が人生に於いても最高の鑑賞体験になったと思っている。
そして、あのエンドロール。素晴らしいエンドロール。明るくなるのが怖くなるほど涙が流れた。マル・ウォルドロンの『レフト・アローン』を思い出した。
追伸 美空ひばりに似てないですか?美空ひばりも凄い歌手だと思う。彼女のJAZZボーカルは驚天動地ですよ。あまり、しられていないけど。
追伸追伸 ビリー・ホリデイと情婦マノン似てるなと思った。
2022年2月13日鑑賞 映画館で鑑賞
2022年2月13日投稿
2025年9月20日 3回目の鑑賞。
僕の個人的な印象
「Strange fruits」は知っている曲だったが、
改めて「奇妙な果実」を聞いた時「へぇーこの曲がそんな曲なんだ。」と思った。実にさりげだない曲と感じた。
かなりガキの頃。我が亡父にアマリア・ロドリゲスと言うポルトガルのファドの歌手の話を聞いた。その歌手が歌う「暗い艀(はしけ)」と言う曲。
その時の気分だなぁ。どちらも良い曲なんだけど、さり気ないのだ。