「彼女の魅力は魔力」ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ iccoさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女の魅力は魔力
先に『BILLIE ビリー』を観てから鑑賞。
すごい。
一度きりの人生って言葉があるけど、彼女の人生には何人分もの喜怒哀楽がギッチリ詰め込まれていた。
もし、彼女の肌色が違っていたら違う人生になっていたのかもしれない。
でもそれとは関係なく、彼女の魅力はもう魔力と言ってもいいほどに周りの人達を引き込み巻き込んでものすごくカラフルで美しい色を放っていた。
エメット・ティルの『TILL』を観た後だったのもあるけど、『グリーン・ブック』もしんどかったけど、人種差別ほどなんとも言えない無力感を感じるものはない。
だってどうやったって自分で選べないものだもの。
麻薬の取締官達との壮絶な戦いにも負けず、どんな苦境でもそれでも私は歌う、生きていく、の信念が彼女を本当に輝かせていたんだろうなあ。
とても美しい人だった。
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