「名曲『奇妙な果実」に端を発した政府の卑劣な「リンチ」」ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ スモーキー石井さんの映画レビュー(感想・評価)
名曲『奇妙な果実」に端を発した政府の卑劣な「リンチ」
本作は世界的ジャズシンガー「レディ・デイ」が歌う人権の歌を
めぐる国家との闘いと彼女の壮絶な半生を描いた作品。
ビリー・ホリディの「痛み」と「奮闘っぷり」がよく描写されている。
この映画を観た人ならば、彼女の本当の魅力は「歌声」もさることながら、
「歌」に込めた想いの強さだと感じずにはいられないはずだ。
いまだ根強い人種差別の中、闘いと被害は続いている。
しかし、彼女が残し、守り抜いた「遺産」は
とかく人民の権利と痛みを忘れがちな権力に抗う「力」を与え続けることとなるだろう。
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