「黒人解放を後押しした歌手」ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
黒人解放を後押しした歌手
1940年代、人種差別の撤廃を求める人々が国に立ち向かってた頃に、アメリカ合衆国政府から反乱の芽を潰すよう命じられていたFBIは、絶大な人気を誇る黒人シンガー、ビリー・ホリデイの「奇妙な果実」が人々を扇動すると危険視し、彼女をターゲットにして、おとりとして黒人の捜査官ジミーを送り込んだ。しかしジミーは、人々を魅了するビリーにひかれ、次第に彼女に心酔していった。しかし、FBIの仕かけた罠や陰謀は・・・という話。
歌手なのにタバコをスパスパ吸い、酒は飲む麻薬は打つ男は・・・てな具合で人物的には全く共感できなかったが、彼女が10歳でレイプされ、母は売春で生活してて、生きるために彼女も売春をしていて、となかなか壮絶だなぁ、と思った。
そんな環境で同じ歌手のアレサ・フランクリンと重なるなぁ、と思って観てた。
奇妙な果実の歌詞は当時の黒人虐待を表したもので、この歌のおかげで黒人解放がすすんだらしい事を知った。
アンドラ・デイは歌うシーン、タバコを吸うシーン、セックスのシーンなど熱演だった。
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