「ビリー・ホリデイの負の伝記」ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
ビリー・ホリデイの負の伝記
ステージのシーンは文句なし。アンドラ・デイの歌声に酔いしれる。残念なのは、ビリー・ホリデイの負の側面に重点を置きすぎていて、彼女が黒人差別と戦った意味が薄れてしまっている。重度のジャンキーで、男に食い物にされ、助けてくれる仲間を切り捨ててしまう身勝手なビリー・ホリデイ。
たとえ事実だとしても、この描き方ではビリーに感情移入できない。必要以上に長いセックスシーンも興醒めする。
ミュージシャンの自伝映画なんだから、ステージをラストに持ってきて欲しかった。
『ボヘミアン・ラプソディ』『リスペクト』で証明されている鉄板のメソッドなんだから、使わない手はない。
コメントする