「正直、しんどい」ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)
正直、しんどい
正直、しんどい。
生い立ちやら、過去やら、選ぶ男のしょうもなさやら、セックスの傾向やら、依存症やら、幸せを感じたときに自らそれをぶち壊すことしか出来ないところやら、すべてがしんどい。
今もリンチが止んでいないことも、リンチを罰する法律がいまだに成立していないことも、被害者である黒人がいまやアジア系をリンチしていることも、すべてがしんどい…
それにしてもこんなに愛されてたのか、ビリー・ホリデイは当時から。
それにしてもこんなに孤独だったのか、大スターなのに…
僕らは「『奇妙な果実』を歌ってよ!ビリー!」という客のように、なにも分かっておらず、なにもわかり得ないのではないか…
そんなことを思い知らされる映画、それがこの映画だよ。
何故こんなにも執拗にビリーが狙われたのか、分からないうちはこの映画を分かったとは云えないんじゃないかな、きっと…
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