「低予算自慢?」デューン・サバイバー 砂の惑星 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
低予算自慢?
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勝手便乗のタイトル詐欺、原題にもDUNEが使われているが監督自身も後悔したそうだ、不時着した星も岩だらけの荒野、砂の惑星ではありませんね。
監督マーク・プライスさんは超低予算のゾンビ映画を撮ったことで有名、本作でも節約振りは随所に観られます。冒頭の戦闘シーンもLED照明を内蔵したヘルメットを被った顔のアップばかり、なるほど、これなら照明器材も省けますね。撮影も自宅の居間で行ったそう。
スターウォーズものかと思わせたいだけで闘いの状況が全く不明だしあっけなく全機撃墜だから見どころ無し、結局、主人公の不時着サバイバルに繋げるための前置きでした。サバイバルものにしたのは役者が少なくて済むからというのは想像に難くない。
そのサバイバルも正体不明のクリーチャーや敵の兵士数人との短いバトル、主人公はきゃしゃな女性なのにアドレナリンを打って圧勝。不時着した敵船から部品をとって機を修理、なんとか脱出。不可解なのは飛行士の癖にシステム起動や航行コードを知らず砲手の相棒に聞く新米ぶり、気を揉ませたいだけでしょう。唯一、起動コードが1234だったのには笑えました、ボケ老人の暗証番号によくありそう・・。
そういえば嘘っぽくなるので宇宙船の修理の様子は割愛していましたね。
役者も極力絞ってリモート活用だしセットもテント、衣装も作業着やガスマスク程度、小物もありふれたジャンク機器、CGっぽいところもありますがごくわずか、おそらく唯一かかったのはアイスランドロケくらいでしょう。
目の肥えたSFマニアは騙せませんがチープながらそれっぽいSF映画を撮ってしまえるところはマーク・プライス監督はある意味、奇才なのでしょう。
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