真夜中乙女戦争のレビュー・感想・評価
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発見されない搾取・戦う相手を間違えている社会の比喩として
私たちは花を、生活に潤いを与えるものとして消費しています。『真夜中の乙女戦争』の冒頭に近いシーンでは、その花を流通させる為の仕事が、人としての尊厳が皆無の、労働を搾取する為の合理性が徹底的に展開された職場として描かれます。
私は、この映画の感想で頻繁に使用される「無気力な大学生」、という言葉に強烈な違和感を感じます。経済的理由でモラトリアムが十全に享受できない大学生のモラトリアム,それ自体は正当な感情である社会問題に対する不満が、誤った思想や行動でしか発露できない、この映画をそんな現在の日本が抱えるリアルを前提にして描かれたものとして鑑賞しました。その為、エンディング近くで流れた、冒頭近くでバイトを首になってベンチに座るシーンではそこに居なかった先輩が、ベンチに座っていたことは、私にとってとても重要なシーンでした。
黒服は私のファウストなのか、又は先輩がネガで黒服がポジで、私は観察者なのか、登場人物を固有の名前ではなく、仮の名前で呼び続けることと、現実の社会のリアルと対比させることで浮かび上がらせる、社会が抱える欺瞞と普通の日常を愛して営むことの尊さ、そんな風にこの映画を味わいました。
あまりにも『ファイトクラブ』に似すぎじゃないか
カメラワーク凝ってて良し
キャラクター自体1人1人魅力があって、俳優陣も役にハマってて結構演技を頑張ったと思う
しかし...脚本全然だめ、テンポ悪すぎ、内容すかすか、物語の推進力はまるでない
オマージュかパクリかただの偶然かはっきり言えないが、もう一度繰り返すが、あまりにも『ファイトクラブ』に似すぎ、しかも結局形だけが似てて、内容はちょっと...
まあでも一見する価値があることは否めないよ。長いミュージック・ビデオだと思えばだけど。
意味不明な映画
永瀬廉さんを応援してますが、ファンだからといってもこの映画はオススメ出来ませんし、共感も出来ませんでした。
正直言って、沢山のオファーが有るだろうになぜこれ?
事務所に対しての不満です。作品を選んでほしいです。
永瀬さんの成長の糧になる事を期待します。
ただ、柄本さんの演技は流石です。
早くこの作品を忘れ去ることにする
映画の冒頭から、夜の東京タワーに続く逆さの東京の夜景など、意味不明のシーンが多かった。廃校の通路の光景を回転させたり、意味なく匍匐前進させたり、無駄に長く池田エライザの歌を聞かせたりと、観るのが苦痛に感じられるシーンもあった。
主人公はルサンチマンを心に抱くニヒリストとして登場するが、その後の台詞はニヒリズムから離れて一定せず、心は揺らぎっぱなしである。何を考えているかわからないのだ。それはつまり、何も考えていないのと同じことである。この主人公に感情移入するのは困難だ。
柄本佑の演じた「黒服」の世界観も意味不明である。主人公と精神的な議論をしているのかと思えば、いつの間にか精神的な破壊が物理的な破壊にすり替わる。哲学的な話をしているように聞こえるが、実は雰囲気だけであった。ペダンティズムそのものである。
元官僚が語るニヒリズムや賃金の安すぎるハードワークを不条理として描きたいのは分かる。美しいものの代表である花だが、実は花を花屋に卸す業者はアルバイトにタコ部屋労働をさせる悪徳業者で、つまりは悪徳資本主義の代表みたいに描きたいのも分かる。しかし花屋がタコ部屋労働というのはどう考えても無理がある。タコ部屋労働なら何ヶ月も監禁されて肉体労働をするものだ。ダム建設の現場などがそうだろう。しかしそれを描いてしまうと建設業界からクレームが来るから、業界というもののない花屋にしたのだろう。安易で、しかも狡い。
東京を爆破するのに必要な爆弾がどれだけになるのか。2時間の講義を価格計算して講師に詰め寄るなら、爆弾の価格計算もすればよかった。おそらく数兆円単位の価格になるはずだ。重さも体積も、とんでもない量になるはずで、人力では数万人が必要になる。
他にもツッコミどころは多い。若者は金がないと主張するのにバーに行く。金がない若者はバーには行けないはずだ。爆発の真横にいて、何の怪我もなくただ少し吹き飛ばされるだけという状況はあり得ない。不条理の実存主義哲学なら恋愛要素が入る余地はない筈だが、強引にそれを入れ込む。やはり似而非哲学の作品なのだ。
主人公の演技にリアリティが皆無である。無理もない。設定が矛盾だらけでキャラクターも何もないのだ。演じた永瀬廉くんは、早くこの役を忘れ去ったほうがいい。ただ、柄本佑はこういう演技もできるのだということだけが収穫だった。当方も早くこの作品を忘れ去ることにする。
こんな人に向いています 著者Fさんより
飲み会に行ったとしても一瞬で帰りたくなる人
友達の少なさに自信がある人
思想的には文系
夜更かし派
日中、ほぼ寝不足
TikTokを死んだ目で見たことがある人
大学の退屈な講義が非常に許せない人
携帯をたまに海にぶん投げたくなる人
泥酔しないと人に言えないレベルの失恋経験がある人
海に沈めたいくらいチャラい友達がいる人
は確実に向いています。
あるいは、なんだかんだ優等生扱いされることが多い人
とはいえ、自分を優等生だと全く思えない人
通勤通学方面と真逆の電車に飛び乗ったことがある人
今後普通の人生は無理だなと漠然と予感してる人
TOEICを律儀に頑張ったことがある人
芥川龍之介並みに将来にぼんやりとした不安がある人惚れっぽい人
直感だけで人を好きになる人
逆に、人を惚れさせるのは楽勝だと思ってる人
現在進行形で恋愛的にギルディーなことをしてる人
映画だけは延々見ていられる人
ラブホテルで泣いたことがある人
も向いています。
3つ以上当てはまっている人にこの映画をおすすめします。
Fさんinstagramより
廉くん目当てで見てもなにも感じられないかもしれません。
ハマった人は是非原作も読んでみてください。
最高です。
共感出来ない事も魅力のひとつ
演者陣とポスターのテイストで「勘違いしてコケそうなやつ」と勝手に思ってましたが、気にはなるし演者は好きなのでレッツラゴーでした。
観てる途中も終わった後も「うすいねー(ニコッ)」って感じでしたが、結構好きでしたね。エゲツない感じは抑え目だけれども、「チワワちゃん〜」とか「愚行録」なんかで思ってた、「コミュニティってホントクソね」がビシッと描かれていたのが良かったかな。ある種で「青くて〜」にも通ずるのかも。
終わり方でも分かれそうだけれど、僕は好きでした。エライザさんの歌が別録じゃなければ最高。モヤモヤは残しても良いじゃない?って事で。
はまる人はまらない人 二極にわかれるかなー ワタシははまらなかった...
はまる人はまらない人 二極にわかれるかなー
ワタシははまらなかった
いわゆる青春群像劇
にしては エンディングは酷すぎる
若者にしては 主役三人とも 大人すぎたし
お金の無い若者なのに やらた服装がファッショナブルだし 違和感多かった
夜景が綺麗な分 今さらのバブリー感が出てて 古いのか新しいのか混乱してしまった
うーん 映画化しなくてよかったのかもな
映像向きな作品でない気がしました
画は綺麗でした
キャスト星5、冒頭とラストのストーリー星4、逃亡〜ホテルの場面は星1.5です
自分が15歳の時に観ていたら、多分生涯忘れられない三作品のうちの一本になってたかと思います。
要するに中二的ストーリーです。全てに対して興味が持てない主人公が、カリスマに会ったことにより犯罪に加担。だが好みの女子に出会ったことにより少しずつ変わっていく。…こうまとめてしまうと身も蓋もないですが。
冒頭は非常に良かったです。なんとなく大学に入学した主人公。講師料だけふんだくる教師と奨学金の申請を勧める母親。…母子家庭っすかね?
バイトに入れなくなり、やむなく行った単発バイトでパワハラを目撃。友人はコンパで女とヤることしか考えてない。
この辺の退屈な日常から離脱するための、要となる柄本佑演じる黒服との出会いはなかなか面白かったです。
あとはラスト。これに関してはネタバレとなるので伏せますが。
キャスティングもなかなかの人選と思いました。
柄本佑氏は言わずもがな、どことなく謎めいた先輩役を池田エライザ氏が演じたことで、余計に映える。
ある意味、黒服とは逆の立ち位置で存在感を示す必要がありますが、ビジュアルは見事にカバーしていたと思います。ビジュアルは(その他についてはこの後言及します)。
あとは主演の永瀬廉氏ですね。ファンの方から怒られるかもですが、本当に普通の凡庸な青年に見えます。
それ故に柄本氏演じる黒服との関わり方が良かった。凡庸な青年がカリスマに取り込まれる様が、感覚として見て取れました。おかげでストーリーが非常にわかりやすい。
そしてエライザ氏演じる先輩との関わりにより、徐々に自分の言葉で自分の意志を伝えられるようになる。
とても質の良い役者さんだと思いました。
さて、ここからが問題です。
概ねキャスティングとストーリーに関しては満足しましたが、結果として大半の失点に繋がったのが「逃げよう!」から黒服達討ち入りまでの展開ですね。要するに主人公と先輩のイチャコラタイム…のはず、なんですが。
それまで割と自然だったストーリー展開が、あの辺だけ編集にぶっこめと言われたのかやたらと不自然なんですよね。てかこの令和の時期にシルエットで会話する作品とか。昭和かよ。
しかもやたらと尺が長い。
永瀬氏のファンの方はもしかしたら彼のファン故に苦痛の時間だったかもしれませんが、私はこのシーン必要あんのかという意味で苦痛でした、
いや、先輩別に◯◯◯系の話とかどうでもいいんで。てか、結局あの友達とはどういう関係なんですか?←むしろそっちの方が親密過ぎて気になるわ
…というわけであの場面があまりに酷かったので、総評下げました。
エライザ氏の演技自体は問題なかったのですが、結果、映画全体を通してこの先輩という人物が何者だったのかだけは、あんまよくわからなかったです。
あの場面がなければ、もしくは映画ラストくらいの描写であれば星4は固かったです。
甘えてるんですよコイツら
男も乙女である…何言ってんのコイツ?な感じで始まる若者のナイーブな心境を描いたかまってちゃんムービーとでも申しましょうか。気に入らないから全部壊す!…まるで幼児です
黒服の持つ金、行動力に影響されてまるで自分が偉くなったような解放されたようにのぼせあがる気持ちはわからなくもないけどただの甘えです
『生きてる意味』なんて言葉大嫌いなんですよ。生きるのに意味が必要ですか?せっかく生まれてきたから必死に足掻いて皆生きてるの。それをつまらんとか気に入らないから壊すとか笑わせるなっての😡
と愚痴っぽい事書きましたが結構面白かったです😃
エライザさん(先輩)は今までの出演映画とは違い見た目のセクシー要素はほぼなし。ニットすらなし。だがそれが良かったな
歌もうまかった
柄本さん(黒服)は見るからにヤバそうな雰囲気があってとても良かった。失礼ながらネズミ男に似てる😃なんて思っていたけどとっても格好よかった
ラストは豪快な投げっぱなしジャーマンが決まりましたが非常にいい絵でしたね
サイレント・トーキョーに期待したのはこの絵でした
あの作品はへタレなラストだったけど本作はやり切ったからその点はよかったです
気になった事は…
黒服の勃◯不全の話はどうなった?
不全の黒服と勃たない先輩の彼氏は同一人物を表してるのかと思ったけど違うみたいだし…
でもまぁ先輩と同じベットで寝ててあの状況で何もしないのは主人公こそ不全なんじゃないかと思いました(笑)
ただただ、かっこいい映画
MVやPVのようにただただかっこいい映画です。
特に映像はかっこいい。見にくいとも言えるけど、背景がボケたり、あえて反転させたり、テレビドラマではなかなか無い演出が好きです。
また、ストーリーもとても面白い。
最後はそうなるのね、、、予想以上に楽しい。
ただ、、、キャラクターに心がない。
メインキャラは3人ですが、どのキャラクターにも感情移入は出来ない。上辺だけで会話しているだけ。セリフはとってもかっこいいけど。何も伝わらない。
このストーリーなら、柄本佑の役がもっとサイコパスな魅力があれば良いのに。キャラにまったく魅力がない。
最後の15分はとても良かったけど、そこまではかなり眠い。
ジャニオタのための映画でいいの?
主役がジャニーズだからジャニオタで溢れかえってるんだろうなと思ったら案の定。
予告からジャニーズが出るたびにザワザワ。永瀬廉さんが映るたびにザワザワ。
ジャニオタとLDHオタクってなんでこんなに民度低いのか。
永瀬廉さんは好印象だったし、他のキャストさんも好きなので観に行ったけど…
メンバーの株が下がっていくの分からないのだろうか。
原作はおもしろいんだろうけど、ジャニオタのために作った映画はこんなにも安っぽくなってしまうんですね。
カメラワークもうるさくて、へんなカメラワークだなぁと集中できませんでした。
ツイッターでは原作レイプって言われていて、確かになぁと思いました。
意味不
原作の作者Fさんのエッセイ2冊が好きで、こちらの映画の原作は読んでいませんでしたが、好きな世界観かなと思い1人で観に行きました。
これ、好きな人を誘って観に行こうか迷ったのですが、本当に誘わないで良かったです。(笑)
他の方も書かれていましたが、一言で言うと意味不明。
この映画に共感したり、良いと思える人はかなり少数派なんじゃないかと思いました。
カメラワークも酔う。
主演の永瀬廉さんの顔が整ってて綺麗だな〜と思ったのと、池田エライザさんこんなに歌が上手かったのか!
と思ったくらい。
うーん、側のつくりは監督らしく良かったけど、中身がリア充反対ムービ...
うーん、側のつくりは監督らしく良かったけど、中身がリア充反対ムービーみたいな感じにしか感じられず、薄くあまり良くなかった印象。
年が明けてまだ20日程しかたたないが、今年のワーストかもしれない。
まず、シニア層は観ない方がいい。
共感できるところは少ないと思う。
自身の不満を破壊活動に変えるような秩序のない人間を肯定できる方はそうそういないでしょう。
それと、カメラワーク、縦横左右、くるくる回した画は気持ち悪いです、個人的には合わない。
ファイトクラブだろうけど。
ファイトクラブを撮ろうとして失敗しているという見方で良いのかな。
尤もらしい語呂だけの題の無惨。
意味は無く耳障りだけは良い膨大な台詞で全部説明する稚拙。
せめてテンポぐらいは良く出来たろうに。
何じゃこりゃ。
【”人生は短くて、理不尽だ・・。”邦画界で独自のポジションに立つ、二宮健監督独自のスタイリッシュで、極彩色に彩られたアナーキーで蠱惑的な世界観に魅入られた作品。】
ー 御存じの通り、二宮監督は若干25歳で「THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ」で、商業デビューした才能溢れる監督である。
その後「チワワちゃん」でも、前作と同路線のスタイリッシュで、極彩色に彩られ、クラブミュージックが大音量で流れる映画を制作した。
私には上記2作品は、蠱惑的ではあったが、余り響かなかった。
だが、二宮健と言う監督の名は脳内に強烈に印象付けられた。
次作「とんかつDJアゲ太郎」も観たが、更に響かなかった。(個人的意見です。)
で、今作。
期待と不安が綯交ぜになりながら劇場へ足を運んだ。-
◆感想
・二宮監督にしか出せない、スタイリッシュで、極彩色に彩られた、アナーキーで蠱惑的な世界観が大きくスケールアップしていた。
・焦燥感と、倦怠感と不安感を抱えた大学に入学した”僕”が漂わせる孤独感を永瀬廉が笑顔無き演技で魅せている。
- あの講義が終わった後に先生(渡辺真起子)に、理詰めで抗議するシーンは見事である。
”貴方の講義にN‥の三か月分の価値はありますか・・”-
・”僕”が惹かれた”先輩”を池田エライザが、前半は妖艶且つクールに、そして”僕”と親しくなっていく後半は、善性ある女性を時に不愛想に、時に無邪気に、時に妖艶に演じている。
・”僕”を危険な世界に導いた常に黒い服を着用している”幼い頃から、様々なツールを作成し、一生働かなくても生きていける”アナーキーな映画好きな男を柄本佑が、観る側を流石の演技で怪しげな世界に連れて行く。
<監督・脚本・編集を手掛けた二宮健監督の復活作である。
ラストシーンは、賛否が分かれるであろうが、私は”是”としたい。
エンドロールで流れる、ビリー・アイリッシュの、前半は美しきメロディに気怠い歌声を乗せ、後半はディストーションをかけたロック調になって行く”Happier than Ever"も作品の趣を高めている。
邦画界の中では、独自のポジションをキープする二宮健監督の復活を、素直に喜びたいと思った作品である。>
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