20歳のソウルのレビュー・感想・評価
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映像化したことに意味があるのかもしれません
映像化したことに意味を感じますが、一方で、もう少し丁寧に作ることができたろう、と思います。ストーリー展開が単調かつ脈絡がない部分が多く、また登場人物それぞれの人物像が深掘りされることなく、適当に消費されている印象でした。BGMやカメラワークも落ち着きがなかったように思います。
何よりメインキャスト以外の俳優さんの演技力とその他のキャストの演技力にあまりのギャップがあり、見ていて疲れてしまいました。
一方で、音楽に生きた、生きたかった方についてのお話なので、書籍だけでなく音と一緒に再現できる映像作品にされたことは、ご家族、友人、彼自身の作品に影響を受けた方々にとっては、とても良かったのではないかと思います。私自身高校野球を見ませんので、主人公の方の作品を耳にしたことはありませんでしたが、人を勇気づけ、そして運を呼ぶ音楽を生み出した、こういう方がいらしたということを知ることができよかったと思います。
夭逝の音楽家
市立船橋高校の吹奏楽部トローンボーン奏者で伝説の応援歌「市船ソウル」を創り20歳で夭逝した浅野大義さんの短い半生を綴った感動の実話映画。音楽の才能に恵まれたものの余りにも短い人生。滝廉太郎(24)やシューベルト(31)、モーツアルト(35)など夭逝した作曲家が多いのは何故だろう、天与の才能は寿命との引き換えなのか、神の無慈悲にも思えます。
病魔に引き裂かれた恋人たちの悲話、感動モノの映画も数多いが本作は実話ベースなのでエピソードも平凡で淡々としているし、延々、彼と恩師、友人、恋人、家族との交流を描くだけなので実話でなければ2時間も耐えられなかったでしょう、浅野大義さんのご冥福をお祈ります。
彼が残した楽曲とエンドロール
骨太の事実に尾野真千子と佐藤浩市 平泉成の演技で成立した映画
この筋では教師と医者 葬儀屋の行動には感情移入できなかった
彼が残した楽曲とエンドロールの最後の1枚の写真こそリアル
色々盛り込み過ぎて置いてけぼり
てっきり悩みに悩んで市船ソウルができて
亡くなるまでの話かと思いきや
市船ソウルができたのは作中ではたった数分でできて提出して演奏するまで5分なかったくらいでがっかり。
まず高一の場面から始まって
目標ができて一瞬で高三になって目標達成してるのに
こちらとしては
?????という感じ。
いろんなことがあって全て入れたいのはわかるけど笑ってしまうほど展開早過ぎてついていけないし感情移入ができない。
手術終わった後の安堵感あるシーンもなし、
退院したのに妹と彼女は来ないの?とツッコミどころが多々あった。
始まりで市船ソウルが流れてたので
たくさん流れるのかな!と期待したけど
そうでもなかった
映画館で観なくてよかったなと思った。
今を生きたい
「 市船 soul 」を作曲した浅野大義さんを神尾楓珠さんが熱演。懸命に生きようとする姿に何度も目頭が熱くなりました。
母親を演じた尾野真千子さん、顧問の高橋先生を演じた佐藤浩市さん。肩を震わせ嗚咽するシーンに心が震えました。
心の支えとなった恋人夏月を福本莉子さんが魅力的に演じていた。芯のある役柄が合いますね。
浅野大義さんが懸命に生きた姿を丁寧に描いたこの作品を、多くの方々が観られますように。
心に響く作品。
ー逃げるな!自分から
映画館での鑑賞
生き方に関して、特に大人たちが「ハッ」とさせられる映画です。
「音楽をつくる」ことに、すべてを賭けた一人の高校生が、周囲の人の心を動かしていくという感動的な実話の映画です。
年齢関係なく、コミットすれば成果を創り上げることができるという、学び多い映画です。
個人的には、佐藤浩市さんの演技が、とても素晴らしいと思います。
ラスト、一気に観客の想いを掴んでいった感じがします。
視点迷子になりました
死んでしまうことがわかっているので
主人公の想いに辛くなり目が熱くなりました
しかし
先生
仲間たち
家族
恋人
いろんな人の視点が入ることで
感情移入しきれず目が熱くなる止まりで終わってしまいました…
とくに彼女の視点が入ることにより
余命僅かな主人公とヒロインの恋愛の話も入ってくるので
音楽に全力を注いでいた主人公の気持ちに感動したいのになぜかスンっとなってしまいます
仲間たちと先生の話だけでもよかったかな…
実際のエピソードからお話作ってるとは思うので
こんなツッコミはどうかなと思うのですが
映画としては盛り込みすぎかなと思いました
あとは石黒賢さんには罪はないのですが
指揮台に上がらないで欲しいし
あなたの決意表明いらないです…
オノマチ
なんとなく劇場へ。割と観に来ている人は多いという印象。
病気もの(というのは失礼だけど)は、気をつけないとわざとらしくなりやすいので、特に邦画のこの手の作品はあまり観ないのだが、神尾楓珠くんも頑張っているようだし?、佐藤浩一とオノマチなら間違いはないかと。
うーん、でもやっぱり邦画ならではのわざとらしさは否めなかったかな。
なんていうか、テンポが悪いというか、そこはもういいから早く次進め!みたいな。←何様
実話なだけになかなか難しいのかもしれないけど。
吹奏楽部とか野球部とか青春だなぁ、とは思うけど、観ていてなんだか落ち着かないのは年を取りすぎたからか。
冒頭のお互いによく知っているのか?という高橋先生。
あのあたりも下手だなぁ、と思ってしまった。すみません。
あのナイツ塙が消防士として出てくるシーン。
部活を休む仲間を心配する大義くん。
理由はなんだったの?飛び降りるかもとなるまで追い詰められていた理由は?
涙を誘ったのはやはり、母親であるオノマチの演技。
さすがだな、と。
この人がいなかったら、もう少し星が少なかったかも。
先生やおじいちゃん、大物は揃っているのになぜか下手に見えてしまうのは、脚本や演出のせいなのか。
葬儀にて、おじいちゃんが先生を呼び止めてみんなの前でお礼を言うシーンも…あんなに長々と要らないと思う。
大物がそうなのだから、若い役者さん達は…言わずもがなである。
ただ、野球部の子は上手かなと。名前も知らなかったけど。
実話ということを思い出させてくれる、エンドロール最後の一枚の写真。胸が痛む。
冒頭が丁寧に描かれている
最初は青春映画を見ているような感覚になって、病気が発覚するまでの過程が丁寧に描かれている。こういった実話の映画は病気発覚するまでがさらっとしていることが多いけど、冒頭を丁寧に描かれているから、より感情移入できて最後の方はボロボロ泣きました。
人生にストーリー構成は無い。或いは実話を映画化するということについて。
実在の高校の吹奏楽部が舞台の映画であるようだという程度の予備知識で鑑賞。
前半は気恥ずかしさを振り切って過剰なほど真っ直ぐに描かれた青春もの、しかしこれが後半急に難病ものに転換する。病状をめぐるあれこれが描かれていくうちにどうやらこれは実話を元にしたストーリーなのだろうなあと思い始める。
そう思うと、伏線なく急に病気が判明したり、急に作曲の才能を発揮したのも実話を元にしているからなのだろうなと思えてくる。重大な病気になって闘病、手術を経て生還したと思ったら、転移は無いと医者が言っていたのにまた倒れて入院を繰り返す。悲しんだり喜んだりとても忙しく、終盤に入ってきたかなあと思うあたりでも映画の全体像が見えない。
人間の生涯にストーリー構成は存在しないので、脈絡なく思いもよらぬことが起こるのは当たり前だ。だから実話を元にした以上当然なのだろうが、道筋が見えないだけでなく、同じ意味のシーンが重なることも多く、映画の構成として見た場合相当無駄が多いように感じる。フィクションだったらもっとザクザク切るに違いない。また、難病ものになってから、それまで以上に泣かせの演出がこれでもかと押してくる。しかもワンシーンがやたらと長い。
私が苦手な日本映画の特徴とも言える、感傷的なシーンが連なっていく。そして繰り返すがワンシーンがやたらと長い。セリフも劇伴もガンガンに押してくる。私はいったい何を観ているのか? この映画のクライマックスは164人の演奏で主人公を葬送するシーンだと思うが、最初に渋っていた葬儀会社の人が意気に感じて許したのはともかく、何が問題だったのかどのように解決したのか、ファクトがさっぱり分からない。
また、私は吹奏楽が聴きたかったのだが、これも少し物足りなかった。演奏シーンはたくさんあるのだが、指揮者のショットがむやみと多い。あ、佐藤浩市の演技は流石に素晴らしく説得力満点です。
ということで、実話を映画化するということについて考える一本であった。
尾野真千子の独壇場
評価が高いのでつられて観ましたが、何かトッチらかってました。
確かにいいお話なので泣けるのですが、脚本と演出とキャスティングが違っていたら、どうなってただろうと思ってしまいました。とても残念です。
佐藤浩市さんの紙パック牛乳に無理を感じました。
いろいろ気になる
場面が切り替わると、急に違うテーストになる映画ってどうなんだろう。そのため感情移入もしづらく、モヤモヤした感情のみが残った。
元ネタは良いと思うのだが病気になる工程も急だし、会話や構成などいろいろ気になることだらけでした。
大義くんの想い、心締め付けられます😂
はい。
それ反則でしょ〜って言うくらい、泣けました。ヒックヒックしながら泣いてしまいました 笑
本当に惹きつけられる映画でした。
私自身が吹奏楽出身で、現在も吹奏楽の指揮・指導者として活動していることもあり、いろんな立場からの視点で映画を観させていただきました。
高校生が必死にもがきながら青春を謳歌する姿。佐藤浩市さん演じる顧問の先生の、心に訴えるご指導。尾野真千子さん演じるお母さんの、息子大義くんへの想い。病と闘う大義くんを支え続ける彼女の想い。
そして、命をかけてまでも、自分の想いを込めた曲を作り続けた大義くん。
作曲をするって、とてもエネルギーが必要です。集中して頭の中で何度もなんども練り直し、そして少しずつ少しずつ紡ぎ続けて、ようやく作品として出来上がるものですが。
病と闘いながらもその気持ちを持ち続け、最後になんとか先生に曲を届けることができた大義くんの想いって、どれだけのものだったんだろうと、本当に考えさせられます。純粋な音楽への気持ち、そしてまだまだ生きていたいという強い想い、母校の後輩たちへの想い、そして20年の全てが詰まった一曲なんだと思います。
書きながらまた泣きそう。
素敵な映画をありがとうございました。
生と死の素晴らしき讃歌!
見終えた時の感想は、生と死について素晴らしい讃歌に仕上げているな、ということでした。エンディングで亡くなった実在の主人公の顔が一瞬映りましたが、彼の生き様は映画化され、何万人もの人々に大きな影響や生きる力を与えていると思うと、決して早くなくなることは不条理でなくて、むしろ幸せな人生だったと私は言いたいです。彼は劇中に盛んに「命より大切なものがある」と言いますが、それはまさにタイトルの「ソウル(魂)」なのでしょう。彼を支えて見送った彼女は、福本が演じていますが、彼女の美しさは聖母マリアのようでした。また、主人公の大義の担当医として高橋が登場しますが、医者の鏡のような人でした。こんな先生だったら全てを任せたくなります。さらに、同級生が自分の生き方に自信を失っていた時に大義は言います。「幸せを求めなくてもいいんだ。君は生きているだけで幸せなんだから自信を持って」。いい言葉です。心に残ります。私も僭越ながらブラスバンドに6年在籍していましたが、その記憶を思い出させてくれたので本当に嬉しかった。ただ、この作曲できるような学生ほど優秀ではありませんでした(笑)。佐藤が音楽の先生の役を見事に演じています。母校の萩原先生に似た感じで感動しかありません。その先生に教えられたことは「音楽は人間そのもの」ということでした。その言葉を亡くなられた大義に贈ります。
御涙頂戴ではなく、魂に心を打たれ涙が止まらなくなるだけ
前半は、大切な高校生活の思い出がキラキラ詰まっていて、大義くんの数え切れない思い出を覗いているようだった。
後半は辛いシーンもあるが、
病気、音楽、友人、恋人、家族、自分自身と最期まで向き合い続ける大義くんの存在に背中を押されました。
監督がSNSで「決して御涙頂戴ではない」と仰っているが、その通りだと感じた。
大義くんの生きた証を正直に描いているだけ、大義くんの真っ直ぐさに誰もが心を打たれ、涙が止まらなくなるだけ。
本当に素敵な映画をありがとうございました。
いい映画
いい映画。いいお話だった。
千葉県市立船橋高校の吹奏楽部の生徒だった人物の実話を元にしたお話で、
若い時代のなんとも言えぬ葛藤、苛立ち、ぶつけられない想いから、少しづつ大人になり夢を見つけまさにここからという時に迫り来る病魔が...。
周りに控えてる俳優さんたちがもう泣かす泣かす!みんな上手い♪上手く話に入り込ませてくれる!
しかしいかんせん主役が元気すぎ。もう全然死にそうじゃない。ヒロインは元気な時も不安げな顔も悲しい表情もみんな一緒に見えた。
2人で病室で、主人公が弱音吐いて抱きしめ合うシーンが多分泣き所なんだろうけど、なんか引いた。
それより佐藤浩市と尾野真千子の兼合いがもう自然と涙がポロポロ。
とてもいい映画、いいお話でした。
馬鹿みたいに泣ける。
今まで見てきた映画の中で1番かなってくらいでした。
実話なのが余計泣けてくる。結構初めの方から泣けます。
がんにかかり、どんどん転移してしまっても、僕は負けないって言い続けてたシーンがみてて辛かったし苦しかった。それに命よりも大事なものがあるんだ。って言ってひたすらに音楽を作り続けているのもかっこよくて尊敬した。最後、みんなで音楽を奏でているシーンは大号泣すぎる。とにかく最高でした。
もがき苦しみながらも"今"を懸命に生きる
自分の普段の生活を考えさせられる、自分の人生を見つめ直す機会を与えてくれた作品。とても感動した。
「何が正解なのか」や「やっていることに何の意味があるのか」なんて、高校生の時はさっぱり分からなかったし、20代の今も分からない、そしてこれから(30代、40代、その先)も決して分からないのかな?と思った。
一方、いつ・どこで・どのように人生が終わるかも分からないのだから先のことを考えても仕方がないとも考えた。
そんな中、友人やチームメート、先生に全力で向き合う姿、もがきながらも目の前のことに必死に取り組む姿、そして、病と闘い"今"を懸命に生きる浅野大義さんの姿はとても美しく、格好良く、素敵だと感じた。
「今しか出来ないことを精一杯」「自分で考えろ」「チームのために歯を食い縛った」「あいつらと同じくらい頑張ってんの?」「自分を馬鹿にすんな」「ベクトルを自分に向けろ」「自分がどうするのか」「人のせいにするな」「やりたいなら乗り越えろ」「自分の道をしっかり歩め」「生きてるだけで幸せ」「自分から逃げるな」「ちゃんと立て」「今を生きる」「分からんが探す、必死に探す」「生きる、最期の瞬間まで」等、心に響く言葉が沢山あった。
道に迷ったときや落ち込んだとき等、これらの言葉を自分に投げ掛け、奮い立たせたいと思う。
悲しい話だけど、あくまで前向きに
観終わったあとの気分は重くないです。とてもいい話でした。
涙でぐしょぐしょになりましたが、この映画、大義君が亡くなってからが長いんです。
「大河への道」と続けて観たのでお腹が鳴ってしまい、生きていることを実感しました。
なぜ長いのかというと、曲が出来るまでのエピソードだけでなく、告別式が感動的な実話だからなんですが、主役が不在なので、もっとまとめられなかったか、と思いました。導入部の練習場所を間違えたとかも不要な感じで、そこが惜しかったです。
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