アメリカン・ユートピアのレビュー・感想・評価
全114件中、81~100件目を表示
自称映画ツウの皆様へ
55点
気取って周りに勧めないでください
勧めるのであれば
ファンクミュージックの
『LIVEビューイングそんな感じ』
それだけで楽しめます
喩え、デェィヴッバァーンヌを知らなくとも
投票に行こう 60
トーキング・ヘッズは名前しか認識しておらず曲も一曲も知らず鑑賞
最初は面白さがよくわからなかったが、だんだんライブの凄さがビンビン伝わってきて楽しくなってきた
生で観ていたらさぞや素晴らしいライブだったんだろうとは観客の反応で伝わる
素晴らしいステージ
生演奏なの?と疑いたくなるのも無理はないほど完成されたステージ。
それを生では味わえないアングルで楽しませてくれる映像は最高の映画でした。
じっと座って聴くの辛いほど楽しく、思わず拍手を送りたくなった。
そしてメッセージ性が高いのでピーターバラカンの字幕はとても良かったと思います。
私の周りのブラジル音楽ファンが絶賛するのも納得の作品でした。
スパイク・リー節がやっぱり出てくるな
元トーキング・ヘッズのデイビッド・バーンがアルバム「アメリカン・ユートピア」を元にブロードウェーで行ったショーを映画化。
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脳の歌で始まる異様な雰囲気のこのショーはアメリカらしく政治色込み。そんなショーを黒人映画でいつもパンチのある作品を撮るスパイク・リーが監督したらどうなると思ったら、意外とシンプル。
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でもそれが割とバランスが取れていて、例えばアメリカのことを"家"と表して「家においでよ、いつ来てもいいし、来たらずっといていいよ」と陽気に歌う曲では、そのまま魅せるからこそ逆に皮肉が効いてて良い。
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逆にBlack lives matter的な歌の時は歌詞がシンプルだけど曲調が力強くて、それに合わせて監督の怒りが籠った演出がされてる。こういう演出、あぁ、私が好きなスパイク・リーだという感じがして良かった。
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その他デビッド・バーンがショーの中で有権者登録を勧めたりしてて、日本でやったら公職選挙法違反になりそうだし、芸能人が政治の話をするのを嫌う日本じゃ絶対実現し得ないショーだろうな。
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絶対映画館じゃないと意味ない映画ではあるけれど、ショーの音楽だけじゃなくて、映画館の誰かが歓声を上げてるんじゃないかと思うぐらい劇場全体を包む歓声も、映画館でぜひ見てほしい理由の一つ。
知識ゼロでも結構いけた
デビッド・バーン、トーキング・ヘッズについて何の知識もなかったが、
なんか評判良さそうなのでチケット購入してみた。
あまりの丸腰具合に心配になり、行きの車内で当該アルバムを流しながら会場へ。
知らないオジサンが色々な国籍と思われる方たちとパーカッション、民族楽器っぽいの、ギターなど
演奏しながら知らない曲を歌い、パフォーマーたちと不思議ダンスで動き回る舞台。
序盤「これは最後まで観ていられるのかオレ・・・?」と気が気じゃなかったが、
曲が進むにつれ徐々にスクリーンの観客と同化していく感覚。
曲が終わったタイミングでスクリーン内では拍手、歓声があがるが、みんなこっちもやろうぜっ
なんて気分にもなれた。
最後、客席に降りてのパフォーマンス時には完全に心の中で手拍子してた。
これからデビッド・バーン、トーキング・ヘッズの曲聴いてみます!
評判ほどには…
皆さんの評価が高い様なので、多少書きにくいけど…
日曜日の昼間。
緊急事態宣言中だけど、席はほぼ満席。
20代〜30代の若いお客さんが多くて、往年のファンが喜んでる訳ではないのがまず伝わってきた。
ただトーキング・ヘッズって、80年代の洋楽ブームの頃でも私の中では「変わったパフォーマンスをするオジサン」くらいの印象だった。
で、本作。
率直な印象は当時と変わらない。
なんか変なダンス…といっていいのかどーなのか。
楽曲も知らないものばかりだったし(結局知ってたのは最後の「Road to nowhere」くらいだった)、なんだか歌詞もピンと来ず、正直なところ前半は退屈さを感じていた。
でも、パーカッションをはじめとするパフォーマー達とのセッションが心地よく、途中から日本語の訳詞を追いかけるのをやめたら途端に楽しくなってきた。
そして後半。
より彼のメッセージが直接的なモノになっていく。
冒頭の語りや曲の合間のジョーク、メンバー紹介のちょっとしたクダリも、実はそのメッセージの為に散りばめられていたことに気付く。
とは言うものの、個人的にはやはりこのデヴィッド・バーンという人に強く惹かれていなかった分、あまりノれなかったかな…と。
あと、日本語の訳詞を字幕にするなら、英語でそのまま歌詞を書いてくれた方が、曲と合わせて楽しめたかも。
ライブ記録なのと同時に映画になっていた
アメリカ(+全世界)に横たわる、様々な問題を訴える歌で構成されたステージが、「ライブの記録映像」を超えて、メッセージ性の高い「映画」になっていました。
演奏とパフォーマンスの両立は高い芸術性をもち、画面に釘付けになって引き込まれていきました。
特に白人に惨殺された黒人たちを悼む「Hell You Talmbout」には涙、涙。
物理学の教授みたいな風貌
自分の中で昔からデヴィッド・バーンのイメージは相反する二面性がある。
ひとつは、ものすごくインテリで書斎でバッハや武満を聴いていそうなイメージ。
もうひとつは、ものすごくプリミティブで、南米やアフリカのリズムを積極的に取り入れる人。
その相反性は、フォーマルなスーツに裸足という本作の衣装にも表れているし、また、ミニマルで都会的な洗練を感じる舞台セットに対して、音楽はパーカッション中心の民族的エスニック性をも感じさせるものだったりする。
彼の身体性を示すダンスや政治的主張を見るに、インテリ色の方が強い人なのかなと、個人的には思っている。
久しぶりにトーキング・ヘッズのアルバムでも聴き直してみるかな。
映画館で観ないと後悔するじょ
デイヴィッド・バーンも、トーキング・ヘッズも、ストップ・メイキング・センスも、スパイク・リーも、ぜ〜んぶ知らなくてもOKです(むしろそーゆー人がウラヤマC、だってこの衝撃にこれから出逢うのだから)。この作品を映画館で観たその後に、ググったりポチッたりすれば良い。それからまた、この作品を観に行けば良い。何度でも観たら良い(^^)
裸足で鑑賞するのがベストか?
正直言って、トーキングヘッズの曲は「サイコキラー」しか知らない。無理やり参加させられたパンクバンドで演奏し、なんだか一番盛り上がっていたような記憶がある。多分、先輩にアルバムごと聴かされていたのですが、まったく覚えてません・・・というのがトーキングヘッズの思い出です。
コンサートなのかショーなのか、踊りメインだった気もするし、見事な撮影と音響編集によってあたかもコンサートの客席で鑑賞している気分になりました。デビッド・バーンを中心にパーカッション6人(最後は全員)の12人編成。みんな動けるようにケーブルなしの楽器とヘッドセットマイクによる演奏で、マーチングバンドのようだった。
21曲もあったのですが、逆に考えると一曲一曲が短くて聴きやすい。全体的にメッセージソングといった感じで、MCでは選挙の投票率について面白おかしく語るバーン氏。ただ、トーキングヘッズの曲よりもジャネール・モネイの曲「Hell You Talmbout」が最も感動的だった。泣いたよ・・・ネットでも動画を見ることができるけど、写真付きではない。
有色人種の差別や虐待に反旗を掲げたコンサート。バンドメンバーも出身地がバラバラ、多様性を象徴している。その中でもギターのアンジー・スワンが良かったな~女の子のギタリストって、どうも惹かれてしまう。『THIS IS IT』のオリアンティみたいに・・・
ライブのよさを再認識
トーキング・ヘッズは名前だけは覚えているが、当時自分の周りでは、デュラン・デュランやJapanが騒がれていて、誰もトーキング・ヘッズのレコードを持っていないからラジオで数曲聴いたくらい。
パフォーマンスは、素晴らしい。60才後半とは思えないデヴィッド・バーンの高音の伸び。パーカッションが6人もいて、いろいろな打楽器から響く音が重なりあって伝わってくる。爆音モードにしてほしい。
この作品を見ながらライブは、パフォーマーと観客で作りあげるものだと再認識した。ミュージシャンの調子がよくて、オーディエンスの熱気が最高に達すると、場内はゾーンに入る。そう何度もないが、この体験をすると一生忘れられない。
早くマスクなしでライブに行ける日がきますように。
本当に生演奏なの?
デビッド・バーンについて、何も知らずに鑑賞。
パッと見で、アメリカ人っぽくないなあと思ったら(偏見?)、スコットランド出身のようだ。
声域は広くないが、年のわりには、きれいで伸びやかな声だ。
冒頭の「脳」をめぐる知的な語りや、ソフトな物腰を見ると、いわゆる“ロックスター”とは肌合いの異なる、インテリなのだろうなと推測。
会場は“小型のオペラハウス”のようなところで、舞台はシックな青みがかったグレーで統一されている。
完全ワイヤレスで、ミニマムどころか、セットもスピーカーも大型モニターも、なんにもない。
とても、モダンな香りに満ちたステージだ。
後半のメンバー紹介のところで、「本当に生演奏なの?」と聞かれると語っていたが、自分もボーカル以外は、「本当に生演奏なの?」と最初から思っていた。
多くが「パーカッション」と「ベース」のリズムセクションで成り立っており、“生っぽい音”に極めて乏しいのだ。
「タンバリン」や「マラカス」や「ボンゴ」っぽい楽器なども出てきて、リズム系はめちゃくちゃ充実している。
その一方で、「キーボード」は控えめで、「ギター」でさえ基本的にリズムギターであって、ソロパートがほとんどない。
演奏者の手の動きと音が同期しているので生演奏と分かるが、音だけ聴けば生演奏っぽくないし、“打ち込み”でも何とかなりそうだ。
デジタルよりも、アナログ好きな自分には、好きなれそうにない音楽である。
そんな中で、唯一、“生っぽい音”で自分を楽しませてくれたのが、「ベース」のボビー・ウーテンだった。
自分は、“5弦ベース”なんて見たのは初めてだ。
歌って踊って大活躍なのであるが、そんな中でも正確に演奏しているし(あまりに正確なので、これまた録音かと思ってしまう(笑))、バンドリーダーの「キーボード」よりも、演奏の中心になっている気がする。
ステージが終わった後、カーテン裏でデビッド・バーンが、ボビーと固いハグをしていたが、なるほどそうだろう、と思った。
自分は正直なところ、音にもパフォーマンスにも慣れてきた開始30分で、すでに飽きてしまった。
「この後、まだ1時間もやるの?」という感じだった。
デビッド・バーンは、“詩”と“アレンジ”のミュージシャンであって、“メロディー”の人ではないと思う。
ユーモアもあるし、メッセージ性も高いし、本当に素晴らしいステージだった。
しかし、「音楽そのものが好きか?」となると、自分は「NO」だ。
グレーに際立つ真っ赤な口紅
インテリ好きを刺激する様な語りかけからはじまるショー。
トーキングヘッズよりラストエンペラーのイメージが強いから、このMCはしっくりと感じニヤニヤワクワクした。
しかし、シンプルな舞台と裸足の演出、パーカッションの軽快な響きに次第にイメージは一変して行く。
非常に距離が縮まり観客席と一体化した舞台の盛り上がり、そして強いメッセージに混ぜ込んだ皮肉なMCも痛快だ。
多種多様なミュージシャン達も魅力的で、特にコーラスとダンスで盛り上げる金髪の方が気になる。
グレーに際立つ真っ赤な口紅、目を惹くダンスに目が離せなくなるも、パーカッション勢の登場にも圧倒される。
もちろん打楽器の響きだから、リアルに体感するのが良いに決まっているが、映画でも十分に臨場感に満たされた。
自分史上最高に感動を覚えたコンサート映画
コロナで行けなくなったLiveイベントで溜めに溜めてた特大フラストレーションが帳消しになるくらいの満足感を味わいました😸
デイビッド・バーンの柔らかいけど、見事に時代を突き刺すメッセージを、笑いを交えた斬新なパフォーマンスで、私の心深くに希望を添えて届けてくれた。
スパイク・リー監督の完璧とも言える撮影と編集。これを映画館の素晴らしい音響で震えが来るほど堪能出来たシアワセに感謝。
撮影から半世紀近くかかって公開されたアレサ・フランクリンのゴスペルLive映画「アメイジンググレイス」も公開中だ!行かなくちゃね😌こちらも製作、スパイク・リー監督と来たもんだ💩
デビッドバーンすごいのね?見事なショウ!
日本にいながら海外のショウを観られるのは
大変ありがたいことです。
大画面で大音量で。
(そりゃ、現地で観られたら最高だけど)
とにかく、素晴らしかった。
トーキング・ヘッズもデヴィッド・バーンも
マトモに聴いてこなかった僕としては、
本作品をどこまで楽しめるか?は不安でした。
THE 杞憂 。関係ないっす。
めちゃくちゃ楽しかった。
この構成やステージングはデヴィッド・バーンが
考えたものでしょうかね?
本人が言ってたからきっとそうなのだと思い
ますが、まぁよくぞ考えましたね。
これを機会に「ストップ・メイキング・センス」の
動画をちょっと観てみました。なるほど、そうか。
そもそもアーティスティックなライブを
やる方なんですね。
さらにそこに「魅て楽しむ」をさらに強力にして
一貫した統一感を打ち出したものですよね、
このショウは。
しつこいようですみませんが、素晴らしい!
最近じゃ聞かなくなった「トータルアルバム」、
一つのテーマで統一されたアルバム。
ショーの元となってるアルバムは未聴ですが、
まさにこのショウはそれであると思います。
>これでいいんだっけ?
>これはおかしくないか?
>動かなくては!
なんとまぁメッセージが強いです。
スパイク・リー監督ということもあり、
スタイリッシュにえぐってきますよ。
ただメッセージソングが並んでいるって
いうことではありません。ショウとしての
曲構成は見事かつライブとしての
高揚感も十分にある形になってます。
さらにステージングの演出も一役買います。
観たことがある方は思うのではないでしょうか?
マーチングバンドみたいなんです。
<オレンジの悪魔 京都橘高校吹奏楽部>を
初めて観たときのワクワクにも似た高揚感で
満たされ、その素晴らしいパフォーマンスと演奏に
心奪われます。かっこいい、かっこいい!!!
楽曲の素晴らしさは言うに及ばず。
パフォーマー達の練り上げられた技量、
綿密に計算された演出が・・・つまり人間達の力が、
人種も出身もジェンダーも関係なく集まった
人間達の力や想いが結実したからこそ
派手は仕掛けも装飾も一切削ぎ落とした
ミニマルでシンプルなステージをめちゃくちゃ
豊かで至福な空間にしてくれるのです。
シンプルなのに幸せな時間を与えてくれる
このステージは現代社会のアンチテーゼなのかも
しれません。物質社会、無限の欲求社会への。
また、個の力をどうか肯定してほしいという
メッセージなのかもしれません。
できるよー!僕たちはできるんだよー!って。
と思ったことをぐちゃぐちゃ書きましたが
あれこれ考えずに楽しむべきです、本作品。
この不思議なステージングの魅力を余すところなく
映像化したスパイク・リーの手腕も見事です。
素晴らしいライヴパフォーマンス映画です。
必見!!!傑作です!!!
世界を変えるために踊れ
デヴィッド・バーン×スパイク・リー『アメリカン・ユートピア』、Fuck Raciam でDiversityでそしてSo Happyな完璧の107分、完璧のエンターテイメント。私たちは世界を変えられる、そのために自分にも向き合え、デヴィッド・バーンのメッセージと共に踊れ。
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