「物理学の教授みたいな風貌」アメリカン・ユートピア かとしさんの映画レビュー(感想・評価)
物理学の教授みたいな風貌
自分の中で昔からデヴィッド・バーンのイメージは相反する二面性がある。
ひとつは、ものすごくインテリで書斎でバッハや武満を聴いていそうなイメージ。
もうひとつは、ものすごくプリミティブで、南米やアフリカのリズムを積極的に取り入れる人。
その相反性は、フォーマルなスーツに裸足という本作の衣装にも表れているし、また、ミニマルで都会的な洗練を感じる舞台セットに対して、音楽はパーカッション中心の民族的エスニック性をも感じさせるものだったりする。
彼の身体性を示すダンスや政治的主張を見るに、インテリ色の方が強い人なのかなと、個人的には思っている。
久しぶりにトーキング・ヘッズのアルバムでも聴き直してみるかな。
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