リベンジャー・スクワッド　宿命の荒野のレビュー・感想・評価

イングランドに支配されたアイルランドを舞台に、家族の仇を狙う英軍脱走兵と、彼を追う英軍将校を描く物語。

困窮したアイルランド、それを映す寂寥感たっぷりのアイルランドの情景が、映画のストーリーと見事にハマった映画です。
ストーリーは、非道なイングランド支配層に対する復讐譚。カタルシスを感じる設定ですが、陰鬱なアイルランドの情景がそれを許しません。
個人的には、追跡する英軍リーダーの描き方が秀逸に感じました。「イングランドのエリート」、「杓子定規で鼻持ちならない軍人」。ただアイルランドの現状を見て、そしてトラブルを経て、戸惑いを覚えていきます。それでも軍人として責務を全うしようとする彼に、最後は好感を覚えてしました。

映画全体としては、極めて地味。アクションでの見所も少なく面白みに欠けるもので、人には勧めにくいと感じました。

19世紀中頃のアイルランドはイギリスに支配されていた。
アイルランド人の主人公はイギリス軍から脱走し、故郷に戻ってくるが、家族はイギリス人領主に殺されていた。
復讐のため、イギリス人を次々と襲うため、イギリス軍は刺客を送り込む。
"争わずにアメリカに行け"