マークスマンのレビュー・感想・評価
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【ルート66】
途中、アメリカの中西部とシカゴを結んでいたルート66の看板が出てきたので、ジムとミゲルは、オクラホマを経由して、シカゴに至る既に廃線となったルートと同じような道を辿ったんだろうなと思わせる。
アメリカの人流や物流の基幹道路だったが、高速道路に取って代わられたルート66。
ナット・キング・コールの歌やドラマにもなったルート66は、古き良きアメリカの代表だ。
しかし、経営の難しくなった中西部の牧場、かつては移民に寛容だったが、今やアメリカは移民を敵対視するようになってしまった。
古き良きアメリカは、どこに行ったのか。
この作品は、時代が移り変わり、年寄りや移民になかなか寄り添えないアメリカの現状を、かつて西部劇では頻繁に描かれていた追跡劇を現代に置き換えて見せようとしたのではないのか。
(以下ネタバレ)
そして、ミゲルを送り届け、ジムがエンディングのバスの中で、静かに目を閉じ逝く場面は、本来のアメリカ人の美学とするところではないのか。
ありきたりなストーリーの中に、何かメッセージを残そうとした感じがする作品だった。
リーアム兄貴が、老体にムチ打って大健闘。ただ最後の戦闘シーンは少し冗長。ジジイのイビキに圧倒された・・無念。
【若干ネタバレ気味です】いやぁ、アメリカ人って「海兵隊」帰り、特にベトナム帰還兵のヤサグレ者。大好きだよねぇ、ホットドッグと同じく。
ハンバーガーはさすがに何十年も食ってきて慣れたが?
ホットドッグは映画館で余興で食う以外あんまり食わないから・・
「シカゴのホットドッグ」って言われてもなぁ。
あっ!ドトールがあったね!ただ少年の食うハンバーガーの描写はとても美味そうだった。
それと孤独な老人と、見知らぬ同じく孤独の子供のロードムービー。
最初は金に動かされたのだが、同じ孤独な、母を失った少年
と痛みを分かち合うというか、徐々にひかれあって・・・って、映画、超初心者の私としては
「レオン」以来の伝統黄金パターン【ヤバい・・・ネタバレか?】
ただし成人していない子供にとって「母親を突如、事故で失う」は悔やんでも悔やみきれない痛恨事。
いや、自分の経験則として30歳過ぎてもキツかった。ましてや少年なら・・・3日3晩は眠れないし
一週間くらいは食欲も、何をすることも気力が失せる。母親の死に様が何度もフラッシュバックするのは必至・・・
それにしちゃ、この少年立ち直りが早い。ディズニーの「クルエラ」もそうだったけれども、
例え身に危険が及んでも、母親の遺体から離れることはあり得ないと思う。
まあフィクションの展開上仕方がないか?
リーアム兄貴が大健闘、出世作であり、代表作の「シンドラーのリスト」から
もう少しで30年だから・・りゅうとしたプレイボーイの紳士もさすがに衰えは隠せないが
アクションは健闘している。まあ来週の楽しみは「クライ・マッチョ」で更に爺さんのイーストウッドが
どれぐらい魅せてくれるかだね・・・設定が殆ど同じだし
ただ、追ってくるメキシコの麻薬カルテルの連中が、憎たらしさも十分だけども
シブトい・・イヤイヤ早めにやっつけちゃってよ!兄貴。ちょっと最後長かった。
元海兵隊だからスナイパー的な照準を合わせる・・的な描写、もう一ヤマ欲しかった。
スマホもナビも無し、公衆電話に紙の地図VS最新鋭のシステムでカード使用履歴から追ってくる
意外と頭脳派の麻薬カルテル野郎。この対比も良い。どーでもいいけど、儲からないからって公衆電話殆ど撤去って
おかしいと思うよ・・いざ災害という時に役立つのは公衆電話、駅だけではなく、一定間隔で設置しとかないと
スマホ信仰もええ加減・・・まあ蛇足ですみません。
まあ過不足なしの普通の映画です。レイトショーだったが意外と40人くらい客入って大健闘。
ただ、平均的かつあまりウルサくない映画だから、5、6席横のオッさん殆ど寝ていてイビキが映画の音声を
上回ること・・困った。「睡眠時無呼吸症候群」だからあんた・・医者行くか、映画館はやめといた方がいい❗️
リーアム兄さんと少年と犬よりも、イビキのジジイが気になって気になって仕方がなかった。
いい映画、ちょうど良い塩梅だとは思いました。ただ居眠りイビキジジイには勝てませんでした。無念・・・
ヒヤヒヤどきどき
道は自分で選べ
トレイン・ミッションでかっこいいと思った人が主役なので見ました。とっても良かったです。ランチ=牧場とか牛とか関心も知識もなかった分野の映画を最近よく見てます。ギターやバンジョーの音を聞きながら、日本にない広大な風景と乾燥した空気と埃くささを全身に浴びるような思いです。
リーアム・ニーソンは元・海兵隊狙撃兵、愛する妻を失い孤独の中に逼塞しているところからミゲルとの出会いと旅で閉じた心が徐々に融けていくプロセスの演技が素晴らしかったです。「かっこいい」は年齢と全く関係ないことわかっていますがこの映画で改めて、そうなのだ!と実感しました。緊迫感溢れる展開(カーアクションと彼のスナイパーぶり)とふっと微笑ましく思うシーンが丁寧に静かに繰り返され美しい織物のような作品でした。ミゲルを最後まで守り、追ってきたボスの人生にも思いを馳せるジム。ミゲルには次の一歩を歩ませ、別れの挨拶なしでバスに一人乗ったジムのお腹は撃たれて血まみれ。この、最後に悲しさなりポイントをポンと置く手法はクリント・イーストウッド的だなあと思った。
アクション+ロードムービー
クリント・イーストウッドの諸作品へのリスペクトが滲んだ地味ながら力強いロードムービー
アリゾナの国境近くで一人暮らしので元海兵隊員のジムは国境近くの路上でカルテルに追われてメキシコから越境してきた母子ロザとミゲルに助けを求められる。国境越しに母子を引き渡すように求めるカルテルの一味と激しい銃撃戦となってしまったジムは何とか母子を連れて逃げ切るが銃弾を受けてしまったロザはジムにミゲルをシカゴにいる親戚の元に連れて行ってほしいと言い残して生き絶える。自責の念に駆られながら一旦はミゲルを警察に引き渡したジムはロザの遺言に従うことを決意するが、国境を自由に行き来できるカルテルにとってジム達の足取りを追うことは造作もないことだった。
『LOGAN/ローガン』、『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』、『ターミネーター:ニューヘイト』、『ランボー ラスト・ブラッド』といった作品群に通底するメキシコからの越境と長い旅で育まれる友情や血縁を超えた家族愛そして贖罪が色濃く描かれた地味ながら力強い作品。とりわけクリント・イーストウッドが自身の作品で繰り返し滲ませている贖罪の描写が痛々しく、『グラン・トリノ』やまだ未見の『クライ・マッチョ』と比べてみたいと思いました。それもそのはずで本作の監督はロバート・ロレンツ。クリント・イーストウッド作品でアシスタント・ディレクターや第2班監督を長年務めている人物。クリント・イーストウッド主演の『人生の特等席』では監督を務め、メジャーリーグのスカウトとしての仕事に没頭するあまり家族を顧みなかった男が娘と向き合う様を叙情的に描いているので本作のトーンには納得感あり。全編に渡ってクリント・イーストウッドの影響が滲んでいて、安ホテルでジムとミゲルがぼんやり観ている映画が『奴らを高く吊るせ!』だったりするところにもさりげないオマージュを覗かせています。
チョイ役ですが、ガソリンスタンドの売店レジの女の子を演じているアンバー・ミッドサンダーがえらくキュート。彼女はリーアム・ニーソンの次作『アイス・ロード』にも出演しているそうなので、そちらも必見ということかと思います。
何だよ
ザ・マークスマン(原題)
劇場公開日 2022年
アリゾナ州境の牧場で働く元海兵隊員のジム・ハンソン(ニーソン)が、
メキシコのドラッグ組織から追われている少年を助けるアクションスリラー
日本公開は2022年、来年ですか?
リーアム・ニーソン主演の新作です。ごの人でなければ最後まで見れません。
話、事体が日本の現実の懸け離れ過ぎだけど外国でも、こんなのあるの?って話です。
まあ映画ですけど・・・・・。
日本の役者さんには、いないタイプですよね?リーアム・ニーソンは、農夫でも美女5人に囲まれても似合う役者さんは
演技と言うより雰囲気は相変わらずあります。
ネタばれではないと思いますが「何だよ」と思わせます。見ればわかります。
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