「今週では2番手だが、ストーリーはわかりやすいしお勧め。」マークスマン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今週では2番手だが、ストーリーはわかりやすいしお勧め。
今年9本目(合計286本目/今月9本目)。
なんばパークスシネマさんから、1.5時間で大阪ステーションシネマさんに移動してこちら。
なお「マークスマン」、つまり marksman は「狙撃の名手」という意味の語です(男女問わず使用される)。
ストーリーの筋に関しては多くの方が書かれているので重複するところは省略します。
それ自体は架空のお話ですが、あの国境を超えての不正入国や、またそれを取り締まる人、また背景で動く怪しい人(だいたい、この映画でもあるように、武器やら怪しい薬品やら臓器売買だったりが絡んでくる)がいろいろ出てきます。
といっても、日曜日~土曜日(このことは作品内でも出ます)の、「ある場所」へ、アメリカ人の元海軍兵と国境を超えてやってきた少年との「1週間の移動」という、ストーリーとしてもわかりやすいし、相手側(つまり、悪役)のやることも「結構手が込んでいるが、最終の撃ち合い殴り合いは単純」ということを考えると、ストーリー自体はとてもわかりやすいです。今週はどうしても「スパイダーマン」が第一候補になると思いますが、本作品は対抗としては推せると思います(明日9日の「ユンヒへ」が気になるところもあります)。
表立っては描かれませんが、アメリカとメキシコ(スペイン語が公用語)の文化の微妙な違いや似ているところ(同じところ)なども入っており、まぁ最後は殴り合い撃ち合いになるので「心がホットになる映画か?」というとそれは違いますが、「大切に思う人(異性とは限らない)との約束を守るために死守してでもがんばる」というのは、フィクションものとしてでも、大切なことであって、本作品はとても良かったです。
採点は下記が正直気になったので、4.5まで落としていますが、「理解に妨げは出ても何がなんだかわからない」という状況にまではなっていません。
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(減点0.3) この映画、上記にも触れた通り、「良くないこと」つまり、武器の密輸入だの誘拐だのやっている人まで参戦する、多国籍(といっても、アメリカとメキシコだけ)な内容になっています。この悪役が出てくるところはスペイン語会話で、冒頭こそ親切な英語訳と、さらに日本語訳がついているのですが、後半になるとそれらが抜け抜けで何を言っているかわからない(まぁ、「ほら追え」だの「あいつからぶっ○してやる」だの、常識的に想像がつく)部分があります。
また、この映画の一つのポイントは「ある場所への移動」です。どうも日本でいう高速道路と一般道を両方利用しているみたいですが、日本のサービスエリア・パーキングエリア等と同じように、一定間隔で簡易ホテルやガソリンスタンド、コンビニなどがあるようです(すべて映画内に出てきます)。また、中盤(終盤、撃ち合いになるまで)は大半車ででの移動で、そうすると色々な標識(ここは徐行運転ですとか、この先は動物注意です、等を確認)が色々出るものの、ごく一部を除いて字幕なし。まぁ、それが本質論ではないので大きな傷ではないのですが、いかんせん何も出ない+スペイン語が突如字幕なしに出てくる(字幕を担当された方、後半部分で力尽きたんでしょうか…)という問題は、確かにあります。
ただ、それらはごく一部で「常識的に補える範囲が大半、補えない部分は「ラテン語語源などの単語を知っていると推測できるもの」と「本当にわからないもの」(スペイン語検定1級とかじゃないと無理な超早口を話しているところもあります)とに分別でき、大半は「常識的に補える範囲」なので、減点幅はこの程度にしました。
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