「見応えある航空業界サスペンス」ブラックボックス 音声分析捜査 poteさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えある航空業界サスペンス
クリックして本文を読む
2022年1月の公開時に見逃し、契約しているVODにも現れずがっかり…。
していたところ、都内の単館上映に辿り着くことができました。
平日お疲れモードでの鑑賞でしたが、エンドロールが流れる頃にはすっかり元気に笑
久しぶりに面白いサスペンスに出合えました!
机上のペンの角度にまでこだわる、真面目で繊細(神経質)な主人公。
静かでスマートだったはずの彼は、体を張りながら、そしてマッドな雰囲気さえ醸しながら、単独捜査を続行します。
印象的だったのは、以前大きな分析ミスを犯していたという過去。
普通ならそのトラウマから「今回も自分の思い込みじゃあ…」と言い聞かせてしまいそうなところを、どんなに追い込まれても、ひたすら真実を追い求めました。
300人が犠牲になった墜落事故に対して、自分にできることとは。
そんな職能に対するプライドや、妥協しない姿勢に心を打たれました。
(パートナーのノエミは災難でしたが…)
一方で、全てがシステム化・データ化されることの恐ろしさも感じました。
IoTが当たり前となったいま、裏を返せば、あらゆる便利なモノは、ハッキングや改竄の余地があるということ。
いまこのレビューを打っているスマホだって、ある意味「ブラックボックス」だということ。
そして最後に、上司のポロックは結局どうなったのかが気になります。
派手さはないものの、とても見応えある作品でした。
こういう作品が、もっと多くの劇場で、ロングラン上映されてほしいなあ。
コメントする