「マルセル・マルソーの願い〜命を繋ぐ」沈黙のレジスタンス ユダヤ孤児を救った芸術家 こころさんの映画レビュー(感想・評価)
マルセル・マルソーの願い〜命を繋ぐ
パントマイムの神様マルセル・マルソーをジェシー・アイゼンバーグが、真の心の優しさ、強さを持った魅力的な人物として演じる。ジェシー・アイゼンバーグの持つ魅力と重なって見えた。
恋人エマを演じたクレマンス・ポエジーの豊かな演技力に引き込まれる。
「リヨンの虐殺者」クラウス・バルビー親衛隊中尉を演じたマティアス・シュヴァイクホファーの怪演は、座席で凍りつきそうになる程。鑑賞後にバルビーの生涯を検索し、大国の強かさに暗澹とした気持ちになりました。
序盤は穏やかな空気感で始まりますが、徐々に緊迫感が加速し、息を潜めるような場面の連続に。制作者、キャストの皆さんの強い想いと願いを感じる作品でした。
映画館での鑑賞
凄く良い作品でしたね。
本作品は、フランス正義、ドイツ悪の構図で第二次世界大戦を描いていますが、ドイツにナチスを生み出した原因はフランスにもある事は押さえておきたいです。
第一次世界大戦で勝利したフランスが敗戦国ドイツに莫大な賠償金を課し破綻状態に追い込まなければ、将来に絶望して冷静な判断を失ったドイツ国民がヒトラー率いるナチスに希望を見い出し熱狂する事は無かったはず。
戦争は人々から冷静な判断を奪う。戦争は多くの一般市民を不幸に陥れる。戦争の無い平和な世界が訪れる事を切に願います。
こころさん 共感ありがとうございますm(__)m 私もレビュー後に クラウス•バルビーのWikipediaを読んで驚愕しました!
それでも マルセルは米軍を憎まなかった?!のでしょうか? パントマイムの沈黙 それが 彼の 抗議の姿勢だったのでしょうか?マルセルがそれを知る由もない事だった? いずれにしても 恐ろしいですね 戦争は。