「恐ろしく歪んだ欲望の果て」RUN ラン うにたん♪(コロナが当たり前の世界)さんの映画レビュー(感想・評価)
恐ろしく歪んだ欲望の果て
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観始めれば、この親子の異様さはすぐに見えてくる。
娘クロエの服用している薬への疑惑
調べものもさせてくれない母ダイアン
身体障がい者であるクロエのADLの低さから考えると、過保護な母親にしては対応が異常。身体が動かない分、他の技能に目を向けさせるのは当然の選択のはずなのに…。
ただミステリーとして先が読めない事はなく、むしろ「まぁ大体こうだろうな」と想像できるストーリー。内容は90分で出来る限りの展開はやったと言う感じ。
ここから先はネタバレします。
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誘拐までして得たクロエへの執着は毒を飲んだクロエを病院へ連れていった部分で判るが、人為的にマヒを起こさせて身体を悪くしたのでは、お世話をしている内にクロエが死んでしまう可能性もあっただろう。何故偽物ではあるが“義親”として愛情で縛る事が出来なかったのか?そんな大切な娘にマヒを引き起こす薬を飲ませる…そんなダイアンが理解できなかった。
ラスト、ダイアンの面会にやってくるクロエ。
指にはリングがつけられているが、マヒはそのまま…本当の両親とは出会ってないままなのだろうか?
疑問は尽きないが、「お薬の時間ですよ」と胃から吐き出される“あのカプセル”にはダイアンでなくても、うわぁ…となる。
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