「不思議な映画」ベル・エポックでもう一度 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な映画
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入りがすごくもたつくんだよね。1974年を再現したセットにいく映画だから、早く1974年にいってほしいんだけど、事情説明が長い。そこをもたせるためもあると思うんだけど、時系列をいじってくるのね。これについてくのが少し大変。
ようやく1974年の状況になってからは、普通に流れてくのね。1974年あるあるなんかもあるんだろうと思うけど、フランスのそのときの状況知らないから、そこは解らないけど。
主人公は奥さんとの出会いの場面を再現すんのね。そこから、奥さんを演じる女優と主人公の恋愛模様と、女優と社長の恋愛模様のダブルドラマになってて面白い。
主人公も、若い頃の奥さんが好きなのか、目の前の女優が好きなのかが、二重写しになってて面白いのね。
そして、ラストは、現実では主人公を追い出して、不倫中の男との再婚を考えてた奥さんが、「やっぱり主人公がいいわ」ってなって1974年に来るの。
ここで主人公の顔が浮かないのがいいね。主人公が好きなのは、1974年の奥さんなのか、それを演じた女優なのか、いまの奥さんなのか。そこを描ききらずオープンエンディング。
仕掛けが多くて、そこが面白いとも言えるし、だから観づらいとも言えるし、良い作品なのか解らない不思議な映画だったよ。
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