劇場公開日 2021年6月25日

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「詰め込み過ぎがもたらした弊害」ジャーニー 太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0詰め込み過ぎがもたらした弊害

2021年4月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

寝られる

サウジアラビアが、自国の宗教的理念を子供達に分かりやすく伝える目的で製作されたアニメとの事だが、そのために途中で挿入されるノアの箱舟やモーゼの軌跡といった説話解説がクドく、ストーリー本筋のテンポを欠いてしまっている。
演出も『300』や『ロード・オブ・ザ・リング』っぽいシーンがあるなど、既視感バリバリ。これだったらキャッチコピーは、「日本人よ、これがごった煮多国籍アニメーションだ」に変えるべき。
良かったのは声優陣が豪華すぎる事ぐらい。主人公役の古谷徹は本当に声が衰える事なく若々しい。その妻役に三石琴乃を配したのは、やっぱり東映アニメーションが『セーラームーン』を制作した名残か?あと神谷浩史の役どころが、『〇撃の巨人』の〇ヴァイそのまんますぎて笑った。
宗教がらみついでに言えば、共同制作した東映アニメーションは以前、手塚治虫の『ブッダ』もテンポ悪く劇場アニメ化した前科があった。
教育的要素を伴うという大前提があるにしろ、もう少し構成をブラッシュアップしてほしかったところ。

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