劇場公開日 2021年10月29日

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「裁判における無罪≠無実なんです。ただ、今回はそもそも適切な捜査・裁判がなされていない」モーリタニアン 黒塗りの記録 お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5裁判における無罪≠無実なんです。ただ、今回はそもそも適切な捜査・裁判がなされていない

2021年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

裁判における無罪と無実は異なっていて、証拠がそろっていなければたとえ犯罪を起こしていても無罪になります。
この作品は正当な裁判手続きがないまま収監され拷問され自白させられ死刑にされそうになった主人公が最終的には釈放される物語です。

9.11テロに対して怒りが爆発したアメリカが正式な司法手続きを無視して容疑者を死刑にしようとしたのには驚きましたが、主人公がテロに対してどのように関与したのかは結局わからないままです。

手続きに問題はあったにしても彼は犯罪を犯していたと多くのアメリカ人は考えているようですね。
だからこそアメリカではこの作品を作ることができず、イギリスBBCが作ったのでしょう。

9.11テロの被害を受けたアメリカ、その報復としてアフガニスタンとイラク政権を打倒したのはいいが占領地で甚大な被害を受けたアメリカ。
正直なところ、平和な日本にいては作品の背景は理解できない気がしました。

お抹茶