「骨太な実話エンターテインメント」モーリタニアン 黒塗りの記録 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
骨太な実話エンターテインメント
TRUE STORYと銘打ち、国家元首も政府高官も、とんでもない命令の指示者として、或いは不作為者として実名で登場する、しかしエンターテインメントのツボは外さず説得力を持って見続けさせる映画力(えと、そこじゃないですかね)。BBC製作というだけで増す信頼感。
どこの国でもあることと開き直れない、他国の人権問題を批難している米国政府が起こしている問題。米国ではない英国の制作ながら、スターを起用してエンターテインメントになせる事は自由主義陣営のまだ信頼できる自浄作用、中国では間違いなく許可されないだろう(それどころか今後は香港映画さえ過去作を含めて検閲強化されるという…これはまた別の話)。
同世代のスター、ジョディ・フォスター、あんなにスルッとしたお顔だったのに流石に目立つ皺、でも変わらす美しい。ラストに出てくる写真の御本人のイメージ通りの白髪。カンバーバッチは御本人とは大きく異なるルックながら真面目さを全面に押し出して納得感。
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