「【氷山の一角】」モーリタニアン 黒塗りの記録 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【氷山の一角】
僕たち日本人からしたら、スラヒの、こんなケースが本当にあったのかと驚かされるが、恐らく、これは、米軍が戦地などで行った捕虜やテロ容疑者に対する虐待や、その結果、生じた冤罪の氷山の一角なのだと思う。
この事件はあまりにも有名で、アメリカのメディアも詳しく報じていたし、日本にも記事の要旨が伝わっていた。
僕は、この要旨を読んでいた。
スラヒやナンシーの忍耐力には頭が下がるが、同時にテロや戦争は、人に善悪の線引きを曖昧にさせる怖さもあるのだと思う。
ブッシュ政権は、あの大規模テロを未然に防ぐことが出来なかった事を、こうした人間を逮捕して、吊し上げて、拷問し、でっち上げた事実をベースに裁判して、罪を着せ、国民の目を自分たちの失政からそらせようとしたとしか考えられない。
だから、イラン戦争も、ありもしない事実をでっち上げて、始めたのだ。
そして、オバマ政権は、支持率をいたずらに下げないために、スラヒの解放を拒んだのだ。
確かに、米軍の行為は、中東やアフリカの一部の国々、東南アジアではカンボジアなどで行われているような監禁や拷問、処刑などと比べて、割合としては圧倒的に少ないのかもしれないが、民主主義国家であるからこそ許されないことはあるのだ。
日本でものり弁の資料は、記憶に新しい。
もし、刑事犯罪で、日本でも類似したようなことがあれば、それは許されない。
それに、日本の政治家には隠蔽が当たり前のような輩も多いのだから、国民の監視がいかに大切かと考えさせられる。
民主主義の基本は選挙だ。
選挙に行きましょう。
今晩は
先ほど、別の方にもコメントしたのですが、投票率26%って・・。
選挙権を持つモノは、選挙に行くのは義務であり、国政に対し自らの意思を示す絶好の機会の筈ですが・・。
暗澹たる気持ちになります。では。