「胸が潰れるような思いの秀作」プロミシング・ヤング・ウーマン talkieさんの映画レビュー(感想・評価)
胸が潰れるような思いの秀作
カサンドラの精神不安定も、ニーナの事件に起因しているのでしょうね。
そして、医大時代には、それほどの関係性を、カサンドラとニーナとは築いていたということでしょう。
加えて、ニーナと同性の友人も含めて、「事件」を糊塗しようとしたり、忘れようと努めていることが、彼女の精神を更に更に不安定にしていったことでしょう。
そして、こういう被害に遭ってしまったがために、メンタルを病んだりして、前途を絶たれてしまう女性が他にもいるとしたら、なんという不幸なことでしょうか。
それらのことに思いが至ると、本当に胸が潰れるような思いがします。評論子は。
本作は、別作品『わたしを離さないで』の演技が素晴らしかったキャリー・マリガンの主演作品ということで鑑賞することにした一本でしたが、また、評論子が参加している映画サークルが、2021年のベストテン映画(外国映画部門)として選定した作品の「見逃しの補遺」として鑑賞した作品でもあります。
さすが、同サークルの海千山千がベストテンに選んだだけのことはあった一本だとも思います。
またまた、痛い映画を観てしまいましたが、それだけに、秀作としての評価に値する一本だったと思います。
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