劇場公開日 2021年7月16日

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「そこまでしないと思い知らせることはできないのか」プロミシング・ヤング・ウーマン こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0そこまでしないと思い知らせることはできないのか

2023年2月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

おそらくは男性ならば日頃全く意識をしないで過ごしていられることなのだろうが、女性は日々このような危険やストレス、不平等にさらされている。
大半の男性はうるさいなーめんどくさいな、と耳を塞ぐのであろうが、少しでもこの映画で疑似体験で考えて見てほしいと思うものだ。
もちろん女性だからってみんながここまでの酷い目にあうわけではないのだが。でも例えば夜遅く帰る時もエレベーターでも警戒して行動している。なのに未来があるのは若い男子だけ、など言われたらそりゃあ何かしら思い知らせてやろうと、そんな気持ちを抱くのは大変理解できる。

予想はしてたとはいえ、この人なら違うだろうと信じかけた人も、己の立場が危うくなれば豹変。
ほんと救いがない…。いや、そんなもんだとあきらめて忘れて別の道を選んで進めばいいとも言えなくもないけれど。親だってそう思ってる。それではニーナは?引き裂かれた心は?彼女には自分を救う方法がこれしかなかったのだろう。
それが最終的にああいうことになるので…皮肉だし、思い知らせるのにそこまでしなくてはいけないのだろうか?やはり不公平だよな?とどこかに腹立たしい火が燻って残っている。

こまめぞう