「毒を以て毒を制すとはまさにこのこと」プロミシング・ヤング・ウーマン スクラさんの映画レビュー(感想・評価)
毒を以て毒を制すとはまさにこのこと
公開まで全然チェックできてなくて、Twitter上の評判に期待して観に行った映画。期待通りの映画だった。ラストにガツンとやられた。
大切な友を汚され、失ったキャシーが復讐に身を捧げ、
友を汚した者たちへと近づいていく様はおどろおどろしい。
表面上は激しい怒りに囚われていないように見えるから怖い、本当に怖い。
復讐の内容も精神抉ってくる感じがまさに「目には目を、歯には歯を」
復讐することだけが生きる目的のようになってしまっているキャシーを観て、
私はかわいそうだと思ってしまったけど、
キャシーに言わせれば「大きなお世話、あんたの知ったことじゃない」と。
起承転結が上手い時間配分で流れていって、息を呑む結末にガツンとやられた。
エンドロールの間、なんとも表現しがたい粘着質でグルグルととぐろ巻くような感覚になっていた。
たぶんこの結末は観る人によってだいぶ感じ方が変わってくると思う。
それまでの人生やそれによって築き上げられた価値観などで全く異なった感想になるはず。
それがこの映画が話題になっている理由の1つなのではないかな。
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