「復讐劇、重いテーマをポップに描いた良作」プロミシング・ヤング・ウーマン もーりーさんの映画レビュー(感想・評価)
復讐劇、重いテーマをポップに描いた良作
大学時代にレイプされた上に自殺をしてしまった友人の復習の為に、酔った女性をお持ち帰りしようとする男にワザと引っかかるような罠をしかけ、それにかかった男たちに制裁を加えていく。という内容なのでもっと見ていられないような凄惨な復習を繰り広げる映画なのかな…と身構えていたがそんな事はなかった(こう思った一因に本作のジャンルがクライム、スリラーとなっていたから。ホラー映画ではない)いやぁ…男の自分がいうのもなんだけど、酔ってる女性を見つけて泥酔状態と分かったらお持ち帰り、意識がはっきりしない間にセックスをしようとしたりして、女性が酔ってないと分かった途端、行為を止めたり言い訳をする。全ての男がこうとは言わないがこれでもか、これでもかと男の気持ち悪い部分、汚い部分、バカな行為を観せられる。男の自分から観てもムカつく男のオンパレード。性犯罪、性差別が一向に減らないのって、何も加害者が男性ってだけでなくて周りの女性すら被害者の女性の敵になるところに原因があるんじゃないでしょうか?事務長の女性は訴えられたらレイプ加害者の前途有望な男性がどうなってもいいのか?となんと加害者をかばうが、自分の娘がその立場になりそうになると急にうろたえ、怒りを爆発させる。所詮他人事だから、被害者の身になって考えられない人が多いんでしょうね…映画自体は音楽や服装のカッコよさ、復讐劇と恋愛シーンのバランスのよさなど復讐劇や重いテーマの内容の割にポップに作られていて良作。衝撃のラスト含めて映画館で観るべき作品