「複層的な製作が素晴らしい」プロミシング・ヤング・ウーマン おっちょさんの映画レビュー(感想・評価)
複層的な製作が素晴らしい
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酔った(酔わせた)女性のレイプ犯罪は
今でも起こっている
憂慮すべき事象であり
身も心も傷ついた女性は
この悪夢に長年苦しめられる
身近な人が被害者になったキャッシーにとって
加害者たちの復讐は
例え何が起こっても
止めることはなかったでしょう
現にライアンとの束の間の恋愛であっても
過去の事実が明らかになった途端に
彼女は捨て去った
以前の製作だったら
性的な描写(レイプシーン)などを折り込み
観感的に共感を演出していく手法だったと思う
しかし2020年代に
そのやり方は相応しくない
描写がなくても十分に伝わる方法は
たしかにあった
短編を混ぜたような物語の運びも素晴らしかった
途中の恋愛劇も素晴らしかった
復讐のやり方も素晴らしかった
ラストで命をかけてまで
アルのタマを取りに向かった作りも素晴らしかった
彼女がもし生きて
この復讐劇を終えることができたら
全てを終えたあと
彼女には何が残っただろう
彼女はリセットした人生を送ることができただろうか
そんなことを思いながら家路に着きました
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