「調子にのってやらかしたことのあるハイソなバカ野郎に突きつける乾坤一擲になればいいのにね」プロミシング・ヤング・ウーマン カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
調子にのってやらかしたことのあるハイソなバカ野郎に突きつける乾坤一擲になればいいのにね
映画の観客は私を含めてやや年配のかたが大部分。衝撃的だった「わたしを離さないで」のキャリー・マリガン主演のこの映画。7割は女性だった。私を含めてナース服のコスチュームに釣られたであろうバカ男が3割弱。胸のスカッとする復讐劇に期待した女性とエロシーンの期待に肩透かしされた男どもがうなだれてシアターの階段を降りる様はマーゴット・ロビーとキャリー・マリガンが見たら、すごく胸がスカッとしたかも。彼女らの狙った肉を切らせて骨を切るエンディングにやられた観客の敗北感が半端ない。
医者というハイソな特権階級のバカ騒ぎが起こした不幸な事件に自分の人生の舵を大きく切ることになった女性の胸のうちを饒舌なセリフで表現することを敢えて避けた名作だ。毅然としてああいう輩と与(くみ)することに永遠の決別をした主人公。自堕落と見せかけて、同類の輩をオトリ捜査のように網を張っていたのでは。そこへ偶然現れたかつての同級生。彼には悪いが思う存分利用させてもらった。男のバカな下心丸出しのセリフのオンパレード。恥ずかしくなったあなた。あなたにとって、このこの映画はまさに懺悔室。そんなあなたには神様はお許しを下さいます。しかし、あいつらのような輩には神様も太刀打ちできません。そんな現実を浮き彫りにした映画です。慶○大学のアメフト部、早○田のスーパーフリー、私立医大の研修医のゴーカン事件を思い出しました。あいつらは責任とらずに今もぬくぬく暮らしていますよ。そんな現実を考え合わせてしまうと、さらに暗澹たる気分にさせる今作。
「わたしを離さないで」が、「わたしを放して」になってしまったマリガン様の憤死に憤慨して、今夜は寝れねーよ!
しかも、あんな田舎で薪を組んで燃やされて。あれじゃ、日本の昔の戦争映画の一場面だよ。ホタルの墓だよ。スマホ時代の現代でも医者って原始的で怖い。恭(うやうや)しい猫なで声の医者には気を付けましょう。
コメントありがとうございます!
コーヒーショップで・・・いい歌です。
それにしてもキャリー・マリガン!
『わたしを離さないで』でもキャシーという役名だったんですね。驚き。
カールⅢ世さんへ
「わたしを離さないで」のマリガンが可愛すぎる問題ですねw
髪型なんですよね、彼女の場合。髪型とメイク次第では、まだまだ女子大生くらいまでは大丈夫だと思います。などと、先日、前田敦子の制服コスプレ(くれなずめ)を見て、心の中で何かが音を立てて崩れ落ちた俺が言ってますw