「神のアニメーション」JUNK HEAD しん野さんの映画レビュー(感想・評価)
神のアニメーション
まさに神様の映画に出会った感じです
この手の映画をストップモーションアニメというそうだが、「アニメーション」は元々生命のないものに生命を宿すという意味だから普通に「アニメ」と呼んでもいいし「アニメ」そのものだと思う
テーマが凄いよね…電脳化した未来で肉体を取り戻して行く…電脳化の映画は攻殻機動隊などあるし本も色々出ているが、自分は電脳化した世界など滅びると考えているクチなので、主人公が地下で発する「地下の方が生きている感じがする」というセリフがアイロニーで面白い
だいたい電脳化した世界で生殖など必要なのか?という疑問もあるが、普通に考えれば「電脳化した地上」は滅んでおり、地下の人々は地上を神が住む天国と期待して近づくとガッカリするのが定番だと思う
なぜそう思うかと言うと、人間は脳から生まれているわけではなく、むしろカラダの機能をコントロールするために脳は後から発生したものと考えているから。多分作者も同じ考えだろう
あと、この映画を見てデビットリンチの「イレイザーヘッド」を思い出した。あの不気味な世界と通じるものがあると思うし、タイトルから考えても作者は意識しているのではないか?
ストップモーションアニメ?というのは妙なリアリティが存在するが、この映画もしばらく夢に出て来そうな気がする
3部作の2作目が待ち遠しいです
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