「私がオジさんになっても」映画:フィッシュマンズ ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
私がオジさんになっても
世代が同じなのに、フィッシュマンズというバンドをまっったく知らなかった。曲も聴いたことない、と思う。映画館の上映スケジュールをチェックしてた時、この映画なんだろうと予告を見てみた。細っこくて童顔の男の子が、ファルセットでふにゃーっと歌っている。なんか猫っぽい。そしてカテゴリーしづらい曲だにゃ。
こんな程度の興味で、3時間近くの長尺の映画を見た。あまりにもバンドを知らないため、私的には内容について何も言えない。ファンの人には、もしかしたら言いたいこともあるかもしれない。とにかく、佐藤伸治さんは、オジさんにはなれない運命の人だね。無理だろう、こんなに突き詰めちゃう人が長生きするの。やってることが修行僧だもん。終盤のライブ映像の佐藤さん、すでに顔がイっちゃってた。この顔はもうあの世に片足かかってるでしょう。
対して、茂木さんの明るさ、誠実さがいい。こうやって年を重ね、経験を重ね、苦しみを乗り越えて生きてきた。佐藤さんを除く立派なオジさん達が、若いままの佐藤さんの曲を奏でる。私は彼らが好きだ。オジさん万歳!
フィッシュマンズの曲をもっと聴いてみたいな。図書館にベスト盤でもないかと検索したら、CDはないけど、佐藤伸治詩集があった。隣にフジファブリックの志村正彦の詩集も…。確かに「さ」の次は「し」。生き急いだ2人が、仲良く並んでいた。偶然、偶然。
見てる間、ずっと気になってたんだけど、佐藤さんがたまに菅田将暉に見えた。中原中也にも少し似てるけど、目が特に菅田将暉っぽい。角度とかにもよるけど。あと、若い時の柏原譲さん、坂本龍一に似てない?
こんな感想ですいません。でも、かなり遅れたがフィッシュマンズに出会えて、良かった。