「歴戦の勇士、戦争の虚しさを孫に教える」グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告 Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
歴戦の勇士、戦争の虚しさを孫に教える
コロナ変異種蔓延でまた自粛ムード
映画館のクラスター発生は今のところないものの
また煽りを受けてしまいそうなので気になった
やつを取り急ぎ観賞
デニーロ主演ということで気楽に
観に行きましたが殊の外豪華キャストでした
じいちゃんデニーロ
母はユマ・サーマン
じいちゃんの友人はなんとクリストファー・ウォーケン
そしてタランティーノ作品でもおなじみの
(個人的には刑事ナッシュ・ブリッジスかな)
のチーチ・マリンなど「歴戦の勇士」ばかり
特にウォーケンとの共演はやはり
「ディア・ハンター」思い出します
感想としては
ヒョーロンカ様の間ではあまり評価は高くないが
観客のウケは良いという類の作品のようです
自分はコメディとして十分楽しめました
妻に先立たれ悠々自適に一人で暮らしているはずの
エドはセルフレジなど文明の進歩に対応できず
万引きと間違われ転倒して足を悪くし
心配な娘サリーが同居を持ち掛けます
ロバート・デ・ニーロの娘がユマ・サーマンとか
最強すぎて笑えます
そういうギャップを楽しむ作品なのでしょう
エドは最初は嫌がりますが娘の強い希望に折れ
結局暮らすことになりますが足を悪くして
いるためピーターの部屋を割り当てて
ピーターはネズミやコウモリがいる屋根裏を
割り当てられ不満が爆発
学校の友人にそそのかされ
エドに部屋を明け渡すよう宣戦布告します
そこから互いにイタズラ合戦になるのですが
シェービングクリームを樹脂パテに変える
部屋のベッドやテーブルのボルトを全部外す
など度が過ぎてしまう事からエドの提案で
戦争には当然にあるルールを結び
自分ら以外の家族に迷惑がかからないよう
戦う協定を結びます
しかしそんな約束は全く守られず家族は
どんどん巻き込まれていきそこを気にかけた
エドは孫のクラスメイトvsじいちゃんのツレ軍団
でドッジボール対決をしますがそれも引き分け
その後も応酬は続きついには
休戦したはずの妹の誕生パーティを台無しにして
しまい母がついに怒り爆発
はからずも戦争が報復の連鎖であること
互いの思惑の勘違いから拡大していくこと
終わらせることの難しさを
ピーターは学んでいき遂にエドと仲直り
エドは孫との応酬の中で妻を思い出すしか
なかった日々を忘れられたことを
孫に感謝するのでした
まあこんな感じでキャストに対して
シナリオは確かに淡白かもしれませんが
小ネタでは色々笑わせてもらい
エンディングにはジャッキーチェン映画
のようなNG集もくっついており
名優達のおちゃめなシーンも垣間見ることが
できました
どうも作品自体はコロナ騒ぎ以前に撮影が
終わっていたようでなんてこたない
コメディといった評価で終わっていたかも
しれない作品ですが
コロナ禍で洋画が全然入ってこない今の
様相で観るとやっぱりこうした名優達の
作品をもっと観たいなと思わせくれる
ものでした
しっかり笑えますんでやってたら
お薦めしたい作品です