100日間生きたワニのレビュー・感想・評価
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全てが投げやり。
そもそも「100日後に死ぬという設定」のみで注目された作品だったことを完全に忘れて観てしまった。
「ただ100日目をどう迎えるか」に価値があり、逆に言うとそれしか価値のない作品。
つまり日常会話などありふれた情景には全く価値がなく、意味もないです。
おまけにタイトルも「100日後に死ぬ」から「100日間生きた」に無理矢理変更させられたせいで客は何を楽しめばいいのか分からず余計に意味不明になってしまっている。
上映時間も60数分と圧倒的に短く、これは60分以内だとチケット金額を安くしなければならないルールをとりあえずクリアしておこう、という安直な考えがバレバレなのも寒い。
投げやりな映画です
既知感から脱せず
半裸鰐
当時この漫画が話題になっていた頃、私は話題になってんだなぁくらいにしか思ってなかったです。本格的に興味を持ったのは炎上後でした。流石に計画されすぎだろと、その後続々と出るメディアミックスは完全に金に目がいってるなと思いましたが、うまくはいかないだろうと思っていました。案の定。
そして忘れていた頃に映画が本当に決まり、公開日がきてしまいました。事前にだいぶハードルを下げてでの鑑賞。夕方に見ましたが、400人以上入る劇場に20人いるかいないかくらいでした。うーん寂しい…
63分という短さでしたが、それでも限界まで伸ばしてるなと思うシーンが多く、予算的な問題もあったのだとは思いますが、止め絵や変な間が何箇所もあり、違和感だらけでした。脚本は上田監督の奥様が書かれているのですが、原作をだいぶ端折っている部分が多く、ワニくんとセンパイが何故惹かれあったのかも分かりませんし、モグラがなんの脈絡も無く登場したりと、雑な部分が多く見受けられました。
後半のワニが死んだ後のオリジナルストーリーもうっすいエピソードが続きました。急に明るいカエルが出てくるのですが、このカエルが変なテンションで物語に乱入してくるので、軽く不快でした。ちゃんとこの明るく振る舞っているのも理由はあるのですが、ネズミや他の面子と同じで友達を亡くしたということなのですが、ネズミたちと帳尻を合わせるために生まれてきた悲しきキャラクターでした。全く感動はできません。その後ワニのいたポジションにすっぽりとカエルがハマったのですが、いやいや本当にいいんか?とは思ってしまいました。ここで終わりかー。んー。
声優陣に関しては全く文句はなく、全体的に上手でした。そこだけが救いです。
YouTubeでのミニアニメみたいなものだったらよかったのに、変にスケールを大きくした結果今作が生まれてしまいました。元の作品も最後の直前まではいい作品であったのに、金に目が眩んだ偉い人たちが勢いで作るべきものではない、しっかりと作る環境を作って欲しいと思いました。結構文句を垂れましたが、超面白くないと言うわけでは無かったので、作るならちゃんと予算をあげてください。
あとちゃんと観てから批評をすることを心がけましょう。匿名だからって何やっていいわけではないので。ではお粗末!
鑑賞日 7/9
鑑賞時間 17:20〜18:35
座席 M-18
うーん…
火に油を注ぐような映画だった。
この映画から原作のリスペクトが感じられません。
特にモグラがワニをバイトに誘ってバイト辞めて転職するわというシーンは原作にもありますが、
映画では誘って辞めるまでの展開が5秒間ぐらいに無理やり詰められていたので流石にドン引きしました。
センパイがワニに惚れる描写も曖昧で
最初あんなに避けてたのになんのタイミングで惚れたの?という感じでした。(原作ではピロピロでしたが)
後半はアッパー系コミュ障のカエルがとにかく邪魔でした。カエル自身は友達を亡くして空元気に振舞ってると見せたかったのか?よく分かりません。人物の感情描写少なすぎて、伝えたいことが伝わってこないです。ただただ周りの空気を読めないコミュ障に見えます。
そんなウザったいあんなの(カエル)でさえワニの代わりになれるならワニもその程度のやつで、他のキャラクターとの関係はとても薄いもので、100日経ち、ワニの死で何が変わったの?こいつら本当に友達や恋人だったのか?という疑問だけが残りました。
丁寧な作りのアニメーション
素朴にいい話だった。
さらに、原作の絵柄を生かして少ない動きで感情を伝達する演出、ともすれば間延びしそうな時間を画面へ引き込む巧みなアニメーション技術に感嘆。
観てよかった。
丁寧な演技の中から行間を読ませるというか、いろいろ察しなさいという作り方で、たとえば今の朝ドラ『おかえりモネ』などが好きな人なら刺さると思います。
止め絵の美麗さや、動きの激しさなどの作画に価値を見出すアニメ好きには合わないかもしれませんが。
好き嫌いや合う合わないはあるかとは思いますが、よいアニメーションでした。
難を言うなら時間の短さか。
2~3週間限定でBlu-ray同時発売などのイベント上映で1,000円~1,200円均一とかならよかったのに、この尺で1,900円では微妙に思う人もいるかもしれない。
荒らし・批判のための批判目的で、ろくに観ないでケチつけてる連中のことは無視して、自分の審美眼にて良し悪しの判断をされるのがよいかと。
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