「うーむ、なかなかのマニアックさ…。韓国映画で増えていくのかな?」イントロダクション yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
うーむ、なかなかのマニアックさ…。韓国映画で増えていくのかな?
今年186本目(合計462本目/今月(2022年6月度)33本目)。
「はい、泳げません」から30分移動してこちら。そもそも現在放映している映画館が少ないみたいですね。
ドイツ?を舞台に、韓国人どうしで「紹介」(イントロダクション=introduction)に関する哲学的っぽい話題を3部から構成させる(10分、20分、30分、くらいなイメージ)という展開です。また、最初に「2020年にかけて撮影されました」と表示されますが、ここの予告編などからもわかる通り、モノクロ映画です。
ドイツ?かどうかというのは余り本質論ではなく(事実、どこの国か不明ですが(フランスかも?ただ、「ベルリン」という話は出るので、おそらくドイツ))、日本にもコリアタウンがあるように、世界の各国にあるコリアタウンに在住する韓国人の方の話だけで大半話が進みます(ドイツ人?もフランス人?も一切でないし、いわゆるエンディングロールが「1画面」で終わるというほど登場人物がいない…)。
なかなかに哲学的な内容で、全部理解しようと思うと結構、韓国文化に精通していないと難しいんじゃないかな…という印象です。また、大阪市で韓国映画が見たい!となればシネマートですが、主にフランス映画や哲学的な内容を多く扱うテアトル梅田さんだったのもなるほどなぁ…というところです(別にシネマートでやってはいけない、という趣旨ではない)。
確かに全部理解するのは非常に困難だし、隣国の文化といえどもほとんど類推がきかないような結構高度な話をしたりするあたり、結構難易度は高めです。といっても60分ちょっとという短い映画で、「こういう作品もありかな」というところです。
趣旨が理解しがたいなどは確かにありますが、この手の映画(個人的には哲学枠、とか呼んでいたりする)は逆に全部説明するほうがかえって「意図することころをよく考えてね」という趣旨を没却することになりますし、字幕などに日本語のミスはなく、単純に「作者 vs 視聴者の知識勝負」という点ではフェアといえるので(いきなりとんでもないマニアックな話を突如するというアンフェアな状況ではない)、減点なしです。
※ 哲学的な内容で、理系文系どちらかに分類せよと言われたら、どう考えても「文系・哲学」というところなのでしょうね。