アンラッキー・セックスまたはイカれたポルノ 監督〈自己検閲〉版のレビュー・感想・評価
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パート2は不要だと思ったし、パート3もエンディングを3パターンも用...
パート2は不要だと思ったし、パート3もエンディングを3パターンも用意しなくても良いんじゃないかなぁ。
映像美
第1部は何度でも見たくなる。音の出る写真集をめくっているようで惹きつけられた。食い入るように映像+騒音の美しさを堪能した。第2部は映像を見せたかったのだろうが、引用句が興ざめで不要。場所と年月日だけがいい。第3部は最後の無茶苦茶な結末だけでいい。面白いアイディアなので、編集が良ければ、大化けすると思う。自己検閲版ではないものを想像すると、映画史に残る大傑作になりえるのでは?
ただの悪ふざけか緻密な計算の物語なのか
オリジナルは未視聴。
中学教師である女性が夫とのセックスを撮影した動画が流出し、生徒の親たちに追求されるという内容なのだが、冒頭のセックスシーンは自主検閲のためにほぼ声のみ。スクリーンには監督のメッセージが映し出されるという風変わりな始まりだった。
その後も町中を歩いたり、カフェに入ったり、電話したりしながら時が過ぎる。ちょっと長くないか?やっと別のチャプターに移ったと思ったら今度は監督のキーワード解説的な映像とメッセージが延々と流れる始末。本当に本筋とは全然関係ないパートだった。そして校長を交えて保護者たちと話し合う集会のシーンに。
たとえセックス動画が流出したとしても夫婦の営みであればそこまで問題視しなくてもよさそうなものだが、そこは進学校の保護者たち。下世話な好奇心と嫌悪感を剥き出しに退職を求めるという展開。登場する人名なんかでわからないシーンがいくつかあったが、ここでようやく少しは面白くなったと言える。
ただし、この監督はラストでまたとんでもないことをやらかした。3つの結末を見せるのはまだいい(それもかなりの抵抗感あるけど!)。3つめの結末のしょうもなさに失望してしまった。いきなりコメディ?どう好意的に見ても悪ふざけにしか思えない。それともこの映画全体が壮大な悪ふざけなのか?それでも納得はいかない。
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