劇場公開日 2023年2月3日

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仕掛人・藤枝梅安のレビュー・感想・評価

全190件中、181~190件目を表示

4.0映画館でみる時代劇。色気と非情なクールさ。

2023年2月3日
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鑑賞方法:映画館
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菜野 灯

4.0【”哀切なる殺しと、非情なる鍼。”行灯による仄かな陰影や、屋外の激烈な剣劇も趣を添えている作品。時代劇の灯を消してはならじと集結した豊川悦司を代表とする邦画豪華俳優陣の演技を楽しむ作品でもある。】

2023年2月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

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NOBU

5.0黒い天使がまいおりた!!

2023年2月3日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

仕掛人や仕置人は、よく知らないのですが、私の好きなブラックエンジェルズの世界観に似ているので、随分前から楽しみにしていました。
針医者の藤枝梅安(豊川悦司)を主人公に、料理屋の万七を舞台に物語は進んでいきます。
どうやら、うろ覚えですが、この物語の伝達順は「起」→「鶴」→「仕掛人」となっているようで、物語の最後の「起」があの人物とはビックリしました。
静かな流れの中にゾクッとするような衝撃が伝わってきます。
終盤は、涙が溢れそうになり、エンドロールの字幕が滲んでいました。
やはり、豊川悦司さんに存在感があり、久々に登場の菅野美穂さんも魅力的でした。
エンドロール後にオマケ映像があります。第2部も期待しています。

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ゆきとう

3.0食と料理の場面🍲

2023年2月3日
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鑑賞方法:映画館

梅安さんと彦さんが二人で居るシーンが優しく暖かく一番安心して見ることができました。

トヨエツの高身長と大きな手と長い指と大きな足が梅安らしく合っていました。菅野美穂さん、いい役だけれど生い立ちや立場と言動と外見とが何となく微妙に合ってない感じ(「年増」は27~8、30でこぼこだと思うので菅野美穂でいいんですが、可愛らしすぎたのが急に蓮っ葉になってしまった?)で残念。天海祐希は顔も姿も声も台詞も肝の据わりようも決まっている。背負っている過去ゆえに歌舞伎の悪婆、毒婦の変型版。着物は縞を着て欲しかったけど大きな料理屋の女将だから縞じゃだめなんだろうなあ。最期のシーンは悲しくも美しいというしかない。

そして何と言っても池波正太郎!お料理と食のシーンの大切さがビシビシと伝わってきました。

悪役、脇役不足。台詞(内容と言い方かな)。景色。働いてるのに何をしていても着物がいつでもきれい。歩き方。チャンバラ場面。説明し過ぎ(海外での上映を意識しているから?)。時代劇に詳しくないけれどなんか違和感を感じました。でも気になるので続編も楽しみに見ます。

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talisman

4.0こりゃ、美味い!

2023年2月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

興奮

こりゃ、上手い!笑
映画好きの私が唯一苦手なジャンル、それが時代劇だったのですが、本作は意表を突く面白さでした。豪華キャストから期待を上げ、その期待を更に上回るストーリー。ん〜、たまらん。こういうのが見たかった。

そりゃもう、こんだけの名優たちが1つの映画に集結しているんだから、楽しいに決まってます。豊川悦司と片岡愛之助は相性が非常に良く、そしてふたりの会話には情緒があって趣深い。仕掛人となると、目を鋭くし、静かに悪人を襲うふたりもまた、魅力的。菅野美穂は10歳ほど若く見えたし、なんたって天海祐希の色気が半端じゃない。堂々とした立ち振る舞いが看板を背負う女将にピッタリで、流石といったところ。凄まじいオーラを放っていました。

ストーリーもかなり濃ゆく、見応えあるもので、かといってそこまで難しくもなく面白い。時代劇というと、ある程度の知識が必要であり、教養が無い人であれば「何言ってんのかわかんない」ってなりがち(現に私もそのひとり)。だけど、本作ではセリフの全部が全部理解出来る訳じゃないけれど、話の筋は理解出来るし、訳分からんとは一切ならない。すごく絶妙な作りで、こんな時代劇だったらずっと見ていたいと、そこまで思えた。

陰と陽、善と悪、その対比が色使いや照明によって表現されており、大袈裟かもしれないが、芸術作品としても美しく、見とれてしまった。映画館で見るべきだ、いや、見て欲しい。そういう制作陣の思いが伝わってきた気がしました。料理もまた良い。エンドロールにはローマ字表記がされていたし、和食という文化からも外国でも高い評価得そう。

もっとスマートに、2時間以内に収めることは出来たんじゃないかとは思ったが、キャラクター、ストーリーの面白さは抜群で最高に楽しかった。この濃厚さ、他では味わえないね。物語は全て繋がっていた。伏線回収もお見事であり、ラストには目に涙が溜まる。良い意味で日本映画らしい、上品な作品です。

続編・「仕掛人・藤枝梅安2」は4月に公開されるということで、今からすごく楽しみ。前後編では無いため、本作だけでも十分楽しめるかと。時代劇か...と構えず、是非とも劇場でご覧になってください。オススメです。

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サプライズ

3.5時代劇らしい風格と情念の世界を楽しめる

2023年2月3日
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梅安と仕掛人仲間とターゲットの女将が、過去に関係のある者同士だったというご都合主義には目をつぶるとして、時代劇らしい因縁と情念の世界が、陰影に富んだ深みのある映像によってうまく描き出されている。
梅安が、女将との関係にどう決着を付けるのかと思って見ていたが、やはり、そうするのが彼女のためでもあるだろうと、梅安の選択に納得することができた。仮に、彼女がターゲットでなくても、彼女との関係を知った梅安は、おそらく同じことをしたのではないだろうか・・・
プロの殺し屋であれば、悪党から、善人を殺すように依頼される場合もある訳で、当然、殺し屋は葛藤に苦しむことになるのだが、ここでは、そうしたところにもしっかりとケリを付けているのが良い。
誰かを殺したいのであれば、それを依頼する者も、殺しの元締めとなる者も、それが「正義」なのかどうかを自らに問い、命を懸けなければならないのである。

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tomato

3.0時代劇の先行きが心配

2023年2月3日
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鑑賞方法:映画館

今年は原作者の池波正太郎の生誕 100 周年ということで、二部作として製作されたものであり、第二部の公開は 4/7 に予定されている。原作を読んだのは、もう 40 年以上前のことである。これまで緒形拳、田宮次郎、萬屋錦之介、小林桂樹、渡辺謙が演じて来た梅安の風貌は、原作によれば、坊主頭に六尺(180 cm)ほどの大男で、両目はドングリのように小さく、額は大きく張り出し無骨な印象というので、豊川悦司はかなり原作寄りのキャスティングではないかと思った。

梅安の生い立ちについても原作の設定が踏襲されており、社会保障のない時代に親の愛情に恵まれなかった話が回想されるが、その内容がほぼ同じでやや多かったのが緊張感を削いでいたような気がした。回想されるたびに新たな情報を盛り込むようにすれば避けられたはずなのに残念なことであった。

仕掛け人にはルールがあって、仲介者を経て金の受け渡しをする殺人請負のシステムを「仕掛け」と呼び、それを実行する殺し屋を「仕掛人」と呼ぶ。依頼は必ず「蔓」と呼ばれる仲介者を経由しなければならないなど、基本的に以下の順番を経る。
1. 「起こり」と呼ばれる依頼人が蔓に代金と標的、事情を話し、殺しを依頼する。
2. 蔓はその話の内容から仕事として成り立つかを見極める。
3. 蔓は難易度や状況など、依頼に合った仕掛人に対して依頼を持ちこむ。
4. 依頼を受けた仕掛人は前金(半金)を受け取る。
5. 標的を殺害する。
6. 蔓は仕掛人に後金(半金)を払う。
仕事を請けて前金を受け取った場合、原則として降りることはできず、死んでもやりとげねばならない。

仕掛けを受けるかどうかの判断は、基本的に蔓の仕事であり、仕掛け人は業務の難易度は判断できるが、「起こり」が誰なのかや、標的がどのような人物なのかについては十分な情報が与えられない。その状態で前金を受け取るのであるから、標的が何者であろうと業務を遂行しなければ自分の生命が狙われることになる。こうした仕組みは、現在社会問題化している闇バイトを使った連続強盗の仕組みとよく似ていて気味が悪いほどである。

ところが、映画中でこうした説明が一切ないのはどうしたことかと思った。観客全員が原作を読んでいるわけではないのであるから、最低限のルールの説明は不可欠なはずである。観客の予備知識を当てにした脚本など書くべきではない。

役者は主役級の面々は実力者が揃えてあって申し分なかったが、痛感したのは存在感のある悪役がいなかったことである。かつては佐藤慶、成田三樹夫、戸浦六宏、神田隆、田口計、伊藤雄之助など錚々たる顔ぶれがいたが、ほとんどの役者が物故しており、人材の枯渇が寂しい限りである。

仕掛け人は自分で善悪など考えず、指示に従ってゴルゴ13のようにマシンとして業務を遂行するのが理想であるが、それではあまり面白い話にはならない。上記のルールと組み合わせて、前金を受け取った以上相手が誰でもやり遂げるしかないという切迫感があれば、かなり面白くできたと思うのだが、見ていて歯痒いほど面白さを捨ててしまっていたように感じられた。これでは時代劇の先行きは危ぶまれるばかりである。

池波正太郎の食べ物へのこだわりや蘊蓄も原作の楽しみであるのだが、せっかく食べ物を撮影する場面が多いのに、薄暗い部屋で遠くから見せるだけでは、どれも全く美味しそうに見えないのに落胆させられた。もう少し気を遣って欲しかった。殺陣のシーンは血飛沫などもリアルに出るのに、着ている着物は切れず、何人斬っても刀には一滴の血糊も付いていないなど、著しくリアリティを損ねていたのも残念であった。
(映像4+脚本3+役者3+音楽3+演出3)×4= 64 点。

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アラ古希

2.0哀しい…。

2023年2月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

池波正太郎の仕掛人藤枝梅安シリーズという事で見に行ってきた。
池波正太郎の本はかなり読んで来たがどうもこのシリーズだけは未読。
先入観無く鑑賞出来た事は良かった。
映像にはやはり池波正太郎の味付けが其処彼処に見られた。
出てくる料理が美味そう。池波正太郎と料理は切り離せないからその辺は考えられている。素朴で美味しそうな料理と豪華な料理だが魅力に欠ける料理の対比。
ただこの映画…長い!長すぎる笑
無駄に長い笑
ストーリー上どうしても間を取りたい気持ちもわかるがもう少し短く仕上げた方がいい。
次回作に続く終わり方。
見に行くかどうか迷うところだ。

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chai

4.0一言「切ないねえ」

2023年2月3日
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予備知識ゼロで観ました。

時代劇なので、昔テイスト満載のストーリー展開に。
「人というものは、どこかで繋がっている」。
その怨念・情念が絡んだ「仕掛け」の仕事。
仕事を最初に頼んだ人や、一番悪いやつ。
あっと言わせる展開に、お口あんぐり。

若干目のやる場に困るシーンもあったけど笑。
片岡愛之助さんと、天海祐希さん。
この二人を見るだけでも、あたりです。

始まる前に「エンドロール後にも映像があります」。
このエンドロールも、ちょっと仕掛けがあって。
じっくり見ると発見がありますよ。

⭐️今日のマーカーワード⭐️
「善と悪は紙一重」

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ゆき@おうちの中の人

3.5ザ・時代劇!

2023年1月27日
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鑑賞方法:試写会

興奮

完成披露試写会で鑑賞させて頂きました。殺しの依頼を受けて暗殺する梅安の技が、無駄がなくとても素敵でした。闇を纏った梅安演じる豊川さんの大人の色気も見どころの一つです。

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モコママ