劇場公開日 2024年5月10日

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鬼平犯科帳 血闘のレビュー・感想・評価

全106件中、61~80件目を表示

4.0MVPはおまさ

2024年5月14日
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鑑賞方法:映画館

十代目松本幸四郎が、五代目の鬼平を演ずる鬼平犯科帳でした。既にCSの時代劇専門チャンネルで第一作目「本所・桜屋敷」が放映され、それに続く二作目でしたが、長年鬼平と言えば二代目中村吉右衛門が演じていたので、そのギャップを如何に埋めるか、もしくはオリジナリティを追求していくかと言うのは、制作サイドにとっても、観る者にとってもポイントになっていたように思います。で、十代目幸四郎版を2作鑑賞した結果、その他の出演陣も含めて、総合的に観て中々練れてきたように感じたところです。

劇場版となった本作は、密偵のおまさを主軸にした物語でしたが、吉右衛門版でおまさを演じた梶芽衣子のイメージが、吉右衛門同様に非常に印象的で、色気満点の独自固有なおまさ像だったのとは対照的に、今回おまさを演じた中村ゆりのおまさは、どちらかと言えば原作のイメージに近い若さを感じるおまさであり、また彼女の演技が非常に良かったので、個人的に本作のMVPを差し上げたいと思いました。
主役である十代目幸四郎に関しては、これまで鬼平を演じた八代目松本幸四郎、丹波哲郎、萬屋錦之助、二代目中村吉右衛門が、いずれも武骨で男っぽさを感じる俳優だったのと比べると、色男、優男の部類に入る感じなので、正直微妙に感じています。年齢的なものなのかと思い、歴代鬼平の役者が初演した時の満年齢を調べてみたのですが、八代目幸四郎が59歳、丹波哲郎が53歳、萬屋錦之助が48歳、二代目吉右衛門が45歳、十代目幸四郎が51歳と、特段若いこともなくほぼ平均であり、やはり役者としての個性と鬼平と言う役柄に、若干のアンマッチがあるように感じざるを得ませんでした。勿論歌舞伎界のトップランナーの一人である当代幸四郎ですから、今後独自固有な鬼平像を創っていくものと思いますし、それを期待して止みません。
若き日の鬼平である”本所の銕”を演じた十代目幸四郎の実子である八代目市川染五郎の方は、無頼な蛮勇を上手く演じていて、30年後の鬼平役に期待が持てました。まあその頃には私がこの世にいないでしょうから、観ることは叶わないでしょうが・・・

それ以外の俳優陣では、”うさぎ”こと木村忠吾の浅利陽介や、”相模の彦十”の火野正平、”久栄”の仙道敦子らが、それぞれ個性を発揮していい演技を見せてくれました。一方、木村忠吾以外の鬼平配下の与力、同心たちは、本作ではあまり個性を発揮していなかったので、今後の活躍に期待したいと思います。

あと、音楽についてはもう少し頑張って欲しいと感じました。吉右衛門版のメインテーマにせよ、エンディングのジプシーキングスによる「インスピレーション」にせよ、これを聞けば鬼平と分かる程に人口に膾炙された曲でした。あれを上回るのは中々難しいとは思いますが、是非匹敵するような曲を当てて貰いたいと思いました。

今後は引き続き時代劇専門チャンネルでシリーズ化されるそうですが、そちらへの期待を込めて、本作の評価は★4とします。

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鶏

4.0定番の時代劇

2024年5月14日
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時代劇マニアの落語家ブラック師匠が推薦していた。
江戸時代の雰囲気が感じられる。
勧善懲悪の筋。 続編を臭わせる伏線。

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東條ひでき

5.0映画化が続くことを願う。最低でも10年

2024年5月14日
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時代劇の良さを満喫出来た。殺陣等映像の迫力がもの凄い。

親子で同一人物を演じ、それぞれの魅力が非常に出ている。
平蔵という人物は鬼にもなれるけど非常に優しいから
あの雰囲気であの容姿の松本幸四郎さんは適役だ。
自分の鬼平を作っていって欲しい。

パンフによると6年前に企画スタート。
音楽も主役に合わせ作られている。

どの共演の役者さんも持ち味、実力を発揮されていて、
特に柄本明さんは長く画面に映っていてとても味わい深かった。

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みかん35

4.0まさか時代劇を観て泣くとは。。

2024年5月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

松本幸四郎さんファンの友人の猛プッシュを受け、渋々観に行きましたが、、観て良かったです。
確かに、所々、わからない言葉は出てきますが、ストーリーを追うのに問題になることはありません。
人間ドラマとして、感動して涙が流れました。
また、伏線とその回収もあるので、隅々まで見逃せません。
「時代劇なんて。。」という人にもオススメできる作品です!

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あき

4.0時代劇が好きだ!

2024年5月14日
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吉右衛門さんの鬼平をずっとテレビで視て来ました。舞台にも幾度か足を運びましたが、その舞台でもお馴染みジプシーキングスのインスピレーションが流れます。今回は別と分かってはいたものの、ついラストに流れるのではと期待してしまいました。
それは別として、今回は染五郎さんが良かった。まだまだお若いし線も細いからなどと勝手に思い込んでいた自分を恥じました。口跡も良く、映画を鑑賞した後に前後してしまいましたがドラマの桜屋敷の方を視聴したのですが、映画の方のお芝居がとても良くなっているように思いました。こうして役が身に付いて行くのでしょうね。
幸四郎さんも良かったです。
家来手下を引き連れ参上し、「神妙に縛に就け」という場面は無かったものの、鉄っさん、お政の双方の想いに涙しました。吉右衛門さんの鬼平が持つ包容力やチャーミングさは、また違った形で幸四郎さんの鬼平が魅せてくれるであろうと後味良く帰途に着きました。
付け足しのようでなんですが、やっぱり火野正平さんはモテるよな~、柄本明さんは上手いな~としみじみ感じながらも、お二人が走る場面には「大丈夫か?」と心配が先に立ってしまいました。

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春篁

4.5代替わりした鬼平って

2024年5月13日
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いう感じかな。
仙道さんがだいぶ年をとったな。
北村有起哉はいい、ゲスやろうっプリがいいな。

志田未来と松本穂香があっという間に、、、、。もったいない。

これから続編をやりますって、終わり方。

この映画の前日譚(本所・桜屋敷)が時代劇専門チャンネルでやっているようですが、今ならTVerでそっくり観られます。
橋爪功がこの後でてくるようです。

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myzkk

4.0鬼平0

2024年5月13日
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鑑賞方法:映画館

鬼平の誕生、というか若い頃やんちゃしてた鉄がいかにして火付盗賊改・長谷川平蔵、鬼平になったか。
というのを予告編から勝手に想像していた。

染五郎そんなに強そうじゃないし、松本穂香出番少ないし、ちょっと残念。
(ポスターに松本穂香の名前を見つけて、出ているの知らなかったから、びっくりした! 知ってたら初日に駆けつけたのに。と期待して観に行ったらびっくりした!!
あんだけー!!!これから松本穂香の主演作を観ることがあるんだろうか。)

最初のタイトルすごくカッコ良くてワクワクしたけど、音楽が途中まで絵に描いたようなテレビドラマの効果音みたいな劇伴でなんかかえって台無し。
エンディングの音楽はよかったです。

柄本明はさすが。
中村ゆりさんは「あまろっく」に続いて良い役で、きれいだったけどなんか合ってないような、、、。
北村有起哉の悪役っぷりは、ハリウッドのアクション映画に今まで悪役してなかったような俳優さんが出てきて強烈な印象を残していく(リーサルウェポンのゲーリー・ビュジーやダイハードのジェレミー・アイアンみたいな、例えが古くてごめんなさい)時のようでなかなか似合ってたけど、このまま悪役専門になっていったらやだな。と思うほど憎々しかった。

良くも悪くもテレビドラマの特別編て感じなのは、テレビドラマのスタッフが作っているから仕方ないか。
続く、みたいな終わり方(付け足し)はやめてほしかった。

池波正太郎の作品は「剣客商売」が一番好き。
あと何年かしてもう少し枯れてきたら、真田広之が秋山小兵衛を演じてくれないかなぁ。

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大吉

5.0池波正太郎原作の鬼平犯科帳決闘を鑑賞! 本所のワルガキ時代と火盗改となった長谷川平蔵が交錯交錯するストーリー!

2024年5月13日
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楽しい

単純

幸せ

印象に残ったのはワルガキ時代、誰に対しても平等に付き合う姿勢と、火盗改になっても変わらず部下から慕われる長谷川平蔵の人間性!
映画の最後に長谷川平蔵の隠密(犬)となった、おまさに意味深な言葉を投げつける。続編がありそう!
勧善懲悪の時代劇はやはり楽しい🎵

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映画好きの67歳!ボケ防止のために感想を記録しています

4.0作り込まれた時代劇の良さを堪能できる。中村ゆり、柄本明、北村有起哉他俳優陣が好演。配信への追い込み前提の映画製作は本当に不愉快。

2024年5月13日
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鑑賞方法:映画館

作り込まれた時代劇の良さを堪能できるが、せっかくの時代劇を劇場で堪能できる機会なのに、配信シリーズ4エピソードのうちの1本を劇場で公開、あと3本は時代劇専門チャンネルに契約しないと観れないという仕組みが嫌らしい。
だったら、4本全部映画館にかけてほしい。
とても残念。
(パンフレットも4本掲載、映画以外の3本は宣伝?で2420円。)
(本作で一瞬しか出ない役者も他の3本のうちのどこかで活躍するのだろう。)

それはさておき、鬼平もさておき、共演陣の演技がいろいろ味わえるのが本当に良かった。
この雰囲気は時代劇ならではだと思う。
とにかく、中村ゆり演じるおまさの一途さが心に迫る。
そして、志田未来、仙道敦子の女優陣も好演。
最近は顔見世が多い柄本明の演技をちゃんと味わえるのも良かった。
(人相書がそっくりで爆笑!)
また、唯一の息抜きになる浅利陽介のコメディ・リリーフが面白い。
北村有起哉の悪役っぷり、特に死にざまが凄い。

なお、本作は、通常のエピソードでなく、鬼平自身の因縁話であり、サイドストーリー的なエピソード。
鬼平自身が単身乗り込んで単独で大活躍、その後手下たちが遅れて到着というシーンが続くのに違和感を感じる。
出来れば、事件を調べていく通常エピソードが観たかった。

せっかくの映画なのに、ディズニープラスみたいな、配信への追い込み前提の映画製作は本当に不愉快。

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ITOYA

4.0手向かう奴は斬れ!

2024年5月13日
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悲しい

単純

興奮

鬼平こと火付盗賊改長谷川平蔵の活躍をみせる鬼平犯科帳の時代劇専門チャンネル版の劇場版。

鬼平の犬=密偵に志願してきた「本所の銕」時代の知り合いの娘が、鬼平に恨みを抱く凶賊に潜り込む話。

松本幸四郎がちょっとセリフの言い回しや表情がつくり過ぎかな…と思っていたけれど、本所の銕を演じた市川染五郎が見事に寄せていて素晴らしい!

そして個人的には、どちらかというとあまり特色のないドラマというイメージのある鬼平犯科帳が見事な活劇になっているし、それでいてドラマ部分も駆け足な感じはあるものの悲喜こもごもちゃんと波があって相当面白かった。

しかしながら、都心から少し離れてはいたものの、公開初週日曜夜、200席強の劇場が貸し切りで色々と心配になった。

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Bacchus

4.0世代交代でドスがなくなり残念

2024年5月13日
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鬼平らしいストーリーは五つ星ですが、やはり世代交代で鬼平にドスがなくなったのはガックリ。もう少し強面でもよかったのでは?と思います。

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くまさん

3.5時代劇

2024年5月13日
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単純

興奮

幸せ

初めて劇場で時代劇を鑑賞

時代劇チャンネルの映画なのでやはりTVを観ているような感覚で深みを感じませんでした。

しかし話は面白いです、時代劇らしく勧善懲悪

鬼平をしたう女と恨む男のからむ話でしたが、女は少女の頃から鬼平をしたっており家業から密偵をかってでます。

鬼平が若い頃は無頼で正義を貫いていた。それに惚れた女たちですが皆不幸に。

ただ最後は時代劇らしく悪は倒れ、女は救われますが。

歌舞伎役者のプライベートが重なって見えてしまうので感情移入はできかねますけど、楽しく観れました。

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マーマレード

4.5板に付いてきた幸四郎鬼平

2024年5月12日
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幸四郎鬼平の1作目、本所・桜屋敷では貫禄、風格ともに吉右衛門さんにはまだ及ばないと感じたが、本作では幸四郎さんなかなかどうして板に付いてきたではないか!
志田未来演じるおりんや中村ゆり演じるおまさとのやりとりは平蔵の懐の深さ、優しさを見事に醸し出していた。殺陣も立派であった。
しかし、こればかりはどうしようもないことだが、幸四郎さんが男前に過ぎるためか吉右衛門さんの味と男の色気、凄みにはいま一歩及ばないと感じたのも事実である。
尚、鷺原の九平を演じた柄本明もさすがの名演であった。柄本は吉右衛門鬼平で小野十蔵を演じたが、本シリーズでは息子の時生が十蔵を演じる。時を経た親子の競演も見ものである。
久々に本物の時代劇映画を観させてもらった。

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洋平太

4.0冒頭の中村ゆりの和服姿がとても美しい。 姿勢、所作が素晴らしい。 ...

2024年5月12日
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泣ける

楽しい

冒頭の中村ゆりの和服姿がとても美しい。
姿勢、所作が素晴らしい。
長谷川平蔵役は親子共演だったんですね。
ストーリーはシンプルだが、一人ひとりの演技に重みがあり、よい時代劇でした。
仕掛人藤枝梅安とともにシリーズ化して欲しい。

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koji

4.0彦十に馬の平蔵のお供をさせるなら歩きじゃなく自転車に乗せたい

2024年5月12日
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笑える

楽しい

知的

2024年映画館鑑賞34作品目
5月12日(日)イオンシネマ石巻
6ミタポイント0円

監督はNHKドラマ『鼠、江戸を疾る』第1シリーズ第6第7回で演出を務めた山下智彦
脚本は『お墓がない!』『昭和歌謡大全集』『悪夢ちゃん The 夢ovie』『悼む人』『仕掛人・藤枝梅安』二部作の大森寿美男

やっぱり時代劇といえばチャンバラ
スカッとする

先代の松本幸四郎の息子であり松たか子のお兄さんというイメージしかなかったが加齢のためかいい役者になった感が強い
予告編でも使われた悪党を切り捨てる時のあの表情は素晴らしい

息子もいつのまにかずいぶん大きくなったな

北村有起哉矢柴俊博という流れに広瀬すず主演『水は海に向かって流れる』を思い出し思わず吹き出した

ヤクザにタンカを切る松本穂香の熱演はちょっと意外だった
自分は彼女を過小評価していた

柄本明の江戸時代風似顔絵がいい味を出していた

配役
火付盗賊改方長官の長谷川平蔵に松本幸四郎
若き日の平蔵の長谷川銕三郎に市川染五郎
平蔵の妻の久栄に仙道敦子
盗賊の娘で引き込み女から足を洗い平蔵の密偵として働きたいおまさに中村ゆり
おまさの少女時代に中島瑠菜
平蔵の筆頭与力の佐嶋忠介に本宮泰風
平蔵の同心で「うさぎ」の異名をとる遊び人の木村忠吾に浅利陽介
幕府の若年寄の京極備前守高久に中井貴一
平蔵の密偵の相模の彦十に火野正平
1人働きの老盗賊だが日中は芋酒屋「加賀や」を営む鷺原の九平に柄本明
盗賊の頭の網切の甚五郎に北村有起哉
甚五郎の若い頃に銭山伊織
甚五郎の引き込み女のおりんに志田未来
平蔵が若い頃に惚れたおろくに松本穂香
おまさの父の鶴の忠助に甲本雅裕
元盗賊で居酒屋の亭主の大黒の与右衛門にベンガル
香具師の元締の土壇場の勘兵衛に矢柴俊博
軍鶏鍋屋「五鉄」の亭主の三次郎に松元ヒロ
三次郎の妻のおたねに中島多羅
同心の酒井祐助に山田純大
同心の沢田小平次に久保田悠来
同心の小野一三に柄本時生
剣客の浪人の桑原又二郎に山口祥行
盗賊の幹部の野尻の虎三に田中俊介

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野川新栄

4.0新しい鬼平 その血が成せる業

2024年5月12日
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楽しい

興奮

「てめぇっ! この女の情夫(イロ)かっ?」
「だったら、どうする・・・?」
囚われたおまさを助け出す場面
悪党どもにそう訊かれた鬼平の
静かな怒りに燃えた
ドスの効いた返し
中村吉右衛門さん演じる
鬼平犯科帳の中でも好きなシーン
好きなセリフだった

新しい鬼平
十代目松本幸四郎がこの場面をどう演じるのか楽しみでもあった
映画「鬼平犯科帳 血闘」

「貴様 この女の情夫かっ?」
「・・・あぁ、そうだよ」
まだ若さが残る鬼平、本所の銕と異名をとった名残を残したような
十代目のセリフも良かった

CSで放送された「本所桜屋敷」でも感じられたが
お祖父様 そして叔父様が演じられた長谷川平蔵を
その仕草、所作も言い回しも
なるほどこれが血かと思わせるに十分な鬼平の姿だった

そして柄本明さん 火野正平さんはじめ北村有起哉さん 中村ゆりさん方々の脇を固める役者さんたちの見事さもあって映画に見入った至福の時間だった

これからCSで放送されるシリーズも楽しみです

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ネローマ

4.5松本幸四郎の男の色気にやられた

2024年5月12日
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映画の時代劇のリズム
テレビの時代劇と違う間が良いですね
現代のドラマはテンポが早くついていけない。
このテンポには耐えられる役者の見せる力が必要です。

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こえん

5.0脚本がいい!柄本明さん圧巻!新たな鬼平を是非スクリーンで!

2024年5月12日
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冒頭の若き銕のシーンが生きてくる巧みな構成が見事。現在と過去を行き来する脚本が素晴らしい。20年の時を経て再会する鬼平とおまさ。おまさが鬼平の役にたちたいと無理をする強い思慕が愛おしくて泣けた。おまさにとって銕三郎との絆は、底辺を這いずり回って生きてきた自分の人生で唯一の愛おしい記憶で、唯一慕った人が今こうして輝かしい役を得て奮闘しているのなら自分はその狗として尽くすのが本望という気持ちなのだと思う。それが美しくて切なくて。

今回おまさの描き方に配慮したという。梅安と比較すると、梅安の動機として女性をいたぶる悪党を成敗という趣があったこともあり痛ましいシーンが散見されたが今回はほぼなく、事後どまりだったのは個人的にはホッとした。気がかりだったので。

この血闘は、ユーモラスなシーンもあり、鬼平の愛嬌などを含めたキャラクターとしての懐の深さ、そしてシリーズ通じての単純な善悪でははかりきれない世界観、そして殺陣などの迫力や江戸の街の美しさなどもしっかり伝わってきた。

今回の血闘は二人の盗賊がクローズアップされ、そのどちらもが素晴らしいの一言。老盗賊の鷺原の九平を演じる柄本明さんはもう、最高としか。飛んで駆けて魅せてくれる。そしてあの表情…。そして北村有起哉さんの網切の甚五郎の執拗さ、狂気も凄まじく、この二人の盗賊が血闘という作品を盛り上げたことは間違いない。

おまさの切なさと強さ、木村忠吾を演じる浅利陽介さんの軽妙な味わい、火野正平さん、本宮泰風さん、仙道敦子さんもとても世界観にあっててよかった。
そして、新たな鬼平の松本幸四郎さん、声が本当に叔父の吉右衛門さんに似ていて、ぐっとくる。若き銕を演じる染五郎さんの無頼な雰囲気もとてもよくて、またこのシリーズで銕三郎を見たい。

エンタメ作品としての完成度の高さに瞠目。ハマったキャスト、美しい絵、そして鬼平らしい飯テロさ。鬼平の世界を堪能できて大満足。リピートしたい。

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ターコイズ

5.0良きスタートを切った。と思う

2024年5月12日
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「鬼平犯科帳」は小説からのファンですが、まさか今となって大きなスクリーンで観ることができるとは思ってもいませんでした。
かなり期待していましたが、その期待を上回ってくれて大満足。
長谷川平蔵は二代目中村吉右衛門のイメージがかなり焼き付いてしまっていますが、いつの間にか恰幅が良くなった十代目松本幸四郎は見事に平蔵になっていて安心して見ていられました。
また今作は暴れん坊だった若き日の平蔵に発端する事件で過去の様子も頻繁に差し込まれますが、その平蔵を息子の八代目市川染五郎が演じているという粋なキャスティング。
その他も豪華な俳優陣で固め良きスタートを切ったのではないかと思います。
しかし、、、この後はTVドラマとして続くのですが有料のBS時代劇専門チャンネルでの配信とのことで、このご時世、仕方ないことではありますが、未契約の自分には残念です。

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まくーな

4.0時代劇らしい時代劇

2024年5月12日
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単純

興奮

幸せ

池波正太郎さんの生誕100年記念作品シリーズの流れをくむ本作。「仕掛人・藤枝梅安」がとてもよかったので、期待して公開初日に鑑賞してきました。観客は中高年男性を中心に10名にも満たない状況でしたが、作品は正統派時代劇として上質な仕上がりでした。

ストーリーは、火付盗賊改方として「鬼の平蔵」と恐れられていた長谷川平蔵が、網切の甚五郎一味による凶悪な押し込み強盗事件を捜査していたところ、平蔵が若き日に世話になった居酒屋の娘・おまさが、平蔵のために独断で探索を続けるなかで、平蔵にまつわる過去の因縁が明らかになっていくというもの。

わかりやすいストーリーで、本格的な時代劇を楽しめるので、時代劇の入門編として若い人にもおすすめできる、というか観てほしい作品だと感じます。当時の街並みや調度品、行き交う人々の息づかいが、江戸の雰囲気をうまく醸し出しています。背景にぼんやりと映るだけの町民たちもしっかり演技しており、細部までのこだわりを感じます。

きちんと作り込まれた世界観の中で、火盗提灯をバックに名乗る鬼平の姿は本当に絵になります。鬼平の殺陣も見応えがあり、大人数相手の無双ぶりはちょっとやり過ぎな感じもしましたが、甚五郎との対決は北村有起哉さんの斬られぶりと相まってお見事でした。一方、市井のシーンでは志田未来さん演じるおりんへの声かけに心が温まり、お裁きのシーンでは柄本明さん演じる九平への裁決が涙を誘います。硬軟それぞれの平蔵を、熟練の俳優たちがしっかり演出しているのを感じます。

終盤は、過去の因縁を紐解きながら、冒頭シーンを回収していきます。王道でわかりやすい展開ではあるのですが、見方を変えれば平凡で意外性に欠けるとも言えます。そういう意味では、もう一捻り欲しかったところです。また、本作の肝であるおまさについても、あそこまで平蔵に尽くす理由が釈然としません。加えて、若き日の彼女は、“おろくは自業自得だ”と捉えています。おまさの背景や内面を掘り下げていたなら、彼女の行動がもっと熱く響いてきたのではないかと思います。とはいえ、大スクリーンで、鬼平の新作を観られた満足感は高く、多くの人にお勧めできる作品に仕上がっています。

主演は松本幸四郎さんで、鬼平を好演しています。本作では脇の俳優陣に助けられていた感もありますが、今後も鬼平を演じ続ける中で、中村吉右衛門さんを超えていくことを期待しています。脇を固めるのは、中村ゆりさん、志田未来さん、北村有起哉さん、松本穂香さん、仙道敦子さん、市川染五郎さん、中井貴一さん、柄本明さんら。ベテラン俳優陣の確かな演技が、作品全体を上質なものにしています。

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おじゃる