「松本幸四郎って松たか子のパパかと思って見たら、代が変わって違う人だった。お兄ちゃんらしい。」鬼平犯科帳 血闘 マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
松本幸四郎って松たか子のパパかと思って見たら、代が変わって違う人だった。お兄ちゃんらしい。
冒頭、何か血気盛んな若者が景気付けに酒をかっくらっている。なんか押し込み強盗でもやらかすのかなと思って見てると、どこかの家の戸を開けて入ったとたんに鬼平になって名乗りをあげる。
「火付け盗賊改め 長谷川平蔵」
おお、若き日の平蔵だったのか ( ̄□ ̄;)!! カッケー。
小さい声でホントに「カッケー」って声に出してしまったけど、僕が座ってる列には他に誰もいなかったし、後ろの列には離れたところに1人、前にはゼロ、劇場もかなりすいてたから誰にも聞こえなかったと思う。
そのあと「鬼平」の赤いタイトル文字 が出たところで、もう映画のクライマックス場面と同じぐらいのハイテンション。
画面が変わって江戸の瓦屋根を見渡す風景が出たときには、気持ちもスッカリ江戸っ子庶民。
劇場に入る直前に見たキャスト欄に、中村ゆりさんの名前を見つけたのも嬉しかった。ボクは、ニッセイのCM 「いつも笑顔のお母さん」(正確ではない)みたいなやつを見てからのファンだから、ファン歴4、5年のにわかファンである。
今回 鬼平に成敗されるのは、押し入った家の者を全部殺してしまうような極悪非道強盗団のボスで、冷血きわまりない。親父を殺された過去の因縁から、鬼平を殺すことに執念を燃やす。強盗の時人を殺すのも、みんな鬼平が悪い、鬼平のせいだという、へんな信念に凝り固まっていて、とにかく鬼平が憎くて憎くてしょうがない。なにせ、仲間の引きのオリンちゃんが、メシをおごってくれた鬼平のことを「割とイイやつだったヨ」みたいなこと言ってちょっと誉めただけで、「オマエは裏切りもんだ」ってんで殺しちゃうんだぜ。
鬼平に心引かれたオリンちゃんが、いつか自分を裏切る事になるかもしれないと思って早めに手を打ったとも解釈出なくもないが、まさかこんなに早くその場でサッサと殺しちゃうとは思わなかったから驚いた。
これだけでも許せないのに、さらってきたオマサ(中村ゆりさん)にすごくひどい仕打ちをする。オマサは鬼平にとって妹のような存在だ。もう引っ捕らえてお裁きにかけ死罪にするなんてんじゃ済まされない。鬼平がたたっ切るしかない。
あと、フィクションの中の事とはいえ、中村ゆり様にひどいことする輩は鬼平に成敗してもらわねばワシの気が済まぬ。
というわけで、まんまと騙されて敵のアジトにおびきだされた鬼平が大立回りで大活躍。タタミ返しで弓矢を防ぐも多勢に無勢で大ピンチ。思わず手に汗握る。しかし味方も駆けつけ、鬼平がラスボスを成敗して一件落着。
そのあと何よりも良かったのが、おまさが助かったことである。いろいろ悲しいこともあったが、おまさが死ぬという最悪の結末にならなかったのは嬉しかった。
見てる間じゅう、オマサは絶対死んじゃう展開になるなと思っていたから、助かってホントに嬉しがった。
続編があれば中村ゆりさんが出る可能性もあるということでもある♪ヽ(´▽`)/
一つ残念なのは、こんなに面白いのに見てる人が少ないことだ。今朝、仕事へ行く電車の中でレビュー数を見たらたった19しかなかった。 今 (5/12夕方) 見たら、それでもたった33しかない 。
僕にとっては (映画.comのレビュー数) = (ニッポンの鑑賞者数) だから、日本全国で僅か33人しか見てない事になる。ナンテコッタイ。 ┐(´∀`)┌
ちなみに僕が見るつもりがないおサルさんの星は116人。
「チェッ、オニヘイこんなに面白いのに、みんな見ないんだヨ」とかブツブツ言ってみる。
もっとみんなに見てほしいから、おこがましくて☆なんて付けられないというルールを破って☆5。 ☆ ~ ☆
小説がスゲー面白いってNさんがレビューしてたから図書館で第1巻借りた。20巻以上あるから夏か秋頃まで読めて楽しみだ。文庫だけど字が大きくて助かる。
(追記)
「面白い」、と僕が言ったところで見る人が増えるわけでもないし、こういった時、自分がインフルエンサーでないことが微妙に残念であると思ったりもする。