「獰猛な女の子が面白い」ひらいて デブリさんの映画レビュー(感想・評価)
獰猛な女の子が面白い
原作小説をずいぶん前に楽しく読んだけど、映画も面白かった。ただ、まだ前半のような感じ。愛にも推薦蹴って東京に出てもらって三人の東京編が見たくなる。海っぺりに出るか、学校の卒業式を迎えるかすると映画を終わっていいみたいなの、ちょっとなあ。
山田さんの迫力が映画の魅力だった。獰猛で凶暴で寂しさを叫び散らすようなキャラクターをケレン味たっぷりに見せてくれた。
芋生さんは『左様なら』がよかったので驚かないけど、これまた地面から1センチ浮いてるような難しいキャラクターをよくやるなあ。
作間くん、腕が長くていい。脱力したときに脱力してる感がすごく出る。お芝居も、いろいろやりたくなりそうなところ、欲をかかずにやっててくれて見やすかった。
女子同士で体を重ねるシーン、ひるまずやりすぎずちょうどよかった気がする。ただ、1回目の音楽が嫌だった。音楽自体に罪はないけど、あのシーンに合わせると、女同士で!禁断の!っていう煽り方に見えちゃって古くてどうも。
文化祭のダンス曲は好き。首藤監督、自身が高校生のときにAKBを(自意識的に)踊れないから短編映画撮ったんじゃなかったっけ。
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