ドリームランドのレビュー・感想・評価
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恐怖心、好奇心から恋愛心へ
1930年代のテキサスが舞台。砂嵐の影響から町は衰微しており人は住人達は他の町へ越してしまう。主人公のユージンもそんな町で心は衰微しながら生きている。
そんな中町の銀行に強盗がおきその犯人に多額な懸賞金がかけられる。その犯人役がM.ロビー演じるアリソンである。元々現実離れした事を空想する事が好きであるユージンはアリソンの存在に刺激を受け、匿いそして接していくうちに恋をし共にメキシコに旅立つ事を計画する話である。
特別大きく動くようなストーリー展開続くわけではないがユージンの恐怖心と好奇心を抱きながらアリソンに接し、そしてその心が徐々に恋愛心にかわっていく移り行きになんかハマってしまい気づいたら作品にのめり込んでいた。
これ以上になにか大きな展開があるわけではないんだけど個人的には相性の良い作品だった。
最後はアリソンと共にユージンは銀行強盗を犯行し人一人殺害させる。アリソンユージンの継父に殺されユージンだけが町を離れる。
妹の話だとユージンの存在はこれを機に誰も知らないとか。ここは僕たち観客に彼のストーリーを作る機会を与えてくれてるのだろう。ユージン同様この後妄想にふけたいものだ。
開拓民、砂嵐、ひたすら続く地平線
大好きなマーゴットなので期待に胸を膨らませて見ました。でも、アリソンの人物造型がゆらゆらしていて、しっかりとした過去も行動の根拠も見えなかった。
義父に疎まれていたわけでは決してなかったけれど、まさに思春期のユージン。たった一人の親友も土地を離れる。人っ子一人見えない、広大で地平線が延々と続く埃っぽい荒れ地で、砂嵐まで来る。だから、水のあるところに行きたい!それは海でメキシコだ!だから、生死もわからない父親への憧れを自分のよすがにするしかなかった。ユージンの妹が語り手になってるし、この映画の主人公はユージンだけれど、マーゴットの存在感が大き過ぎ、かえって中途半端になってしまった感じがして残念だった。
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